淞南のクラスター収束の兆し 新規感染5日ぶり1人確認

 私立立正大淞南高校(松江市大庭町、生徒数309人)で発生した新型コロナウイルスの大規模クラスター(感染者集団)で、松江市が17日、新たに1人の感染を確認したと発表した。関連の感染者は計104人となった。一方、直近5日間の感染確認はこの1人のみで、市は感染拡大が収束に向かっているとの見方を示している。

 市によると、新たな感染者は市内在住の30代女性。サッカー部寮に仕事で出入りし、8日に陽性が判明した70代男性の濃厚接触者で、症状の有無は明らかになっていない。

 立正大淞南では8日夜に最初の感染者が確認されて以降、サッカー部の寮生を中心に次々と陽性が判明し、学校関連では国内最大規模のクラスターとなった。

 同部は7月下旬から8月上旬にかけ、大阪や香川、鳥取に練習試合に出向いた。感染経路は現時点で不明だが、11~15日に現地入りした厚生労働省のクラスター対策班は市と同様に、寮に持ち込まれたウイルスが学校生活を通じて広がったとの認識を示している。

 感染者の内訳はサッカー部員90人、同部関係の男性教員2人、野球部員4人、一般生徒2人、サッカー部員の同居人1人、寮に出入りした70代男性1人、男性の濃厚接触者の女性4人となっている。

 市は8日以降、市中感染を防ぐため、10日間で延べ989人を対象にPCR検査を実施し、生徒と教職員のほか、70代男性とその接触者の検査を一通り終えた。

 14日に民間の協力を得て過去最多の352件に上った検査数も15日が23件、16日が15件、17日が29件にとどまっており、市健康部の小塚豊部長は「大きな流れとしてのヤマは越えた」と分析する。

 ただ、新型コロナの潜伏期間は1~14日とされ、今回もいったん陰性となった生徒3人が健康観察中に発熱などを訴え、再検査で陽性になった。このため市は引き続き健康状態を注視する必要があるとしている。

2020年8月18日 無断転載禁止