錦織圭がコロナ感染 山陰の関係者、早期回復を願う

 松江市出身で男子テニスの錦織圭(日清食品)の新型コロナウイルス感染が判明した。約1年ぶりの復帰戦となるはずだった大会は欠場となり、31日開幕の四大大会、全米オープン(ニューヨーク)出場も不透明に。山陰両県のテニス関係者は、新コーチを迎え、手術した右肘も順調に回復しているとして期待を寄せていただけに残念がるととともに、早期回復を願った。

 「相当な対策を取っていたと思うが…。調子を上げていると聞いていたので残念」。島根県テニス協会の西村覚理事長(57)は全米オープン前哨戦で、復帰初戦となるウエスタン・アンド・サザン・オープン(22日開幕・ニューヨーク)直前の悪いニュースを知り、心配そうに話した。

 錦織にとって全米オープンは2014年に準優勝、16、18年に4強入りと四大大会で最も相性が良い。19年10月の右肘手術後、リハビリを重ね「肘の準備は万端」と自信をにじませていた。

 長期のブランクにもかかわらず関係者の期待が高かったのは、若手選手に先に結果を出されて悲観的になり、結果を求める気持ちも先行していた20代後半と異なり、最近の言動からは少年時代のようにテニスを楽しむ姿勢が見えていたからだ。

 子どもの頃に指導した細木秀樹さん(45)=松江市在住=は「テニスを楽しみ始めると、本来持つ強さが出る」と精神面の充実を感じ取り、復帰戦を楽しみにしていただけにコロナの横やりに歯がゆさを感じた。

 錦織はさまざまな助言を取捨選択できるタイプで、新コーチのマックス・ミルヌイ氏のテニスをうまく吸収しているかどうかも注目点とし「21日の検査で陰性になり、全米には何とか出てほしい」と回復を祈った。

 ジュニア時代のコーチ、石光孝次さん(50)=鳥取市在住=は「1年ぶりの大会を楽しみにしていた中でのコロナ感染に落ち込むかもしれないが、明るく考えてほしい。テニスより、まずは体を大事にして」とエールを送った。

2020年8月18日 無断転載禁止