換気知らせコロナ予防 松江の産学官、システム開発へ

試作機の性能を確認する東裕人専門研究員=松江市学園南1丁目、しまねソフト研究開発センター
 しまねソフト研究開発センター(松江市学園南1丁目)と松江工業高等専門学校(同市西生馬町)、テクノプロジェクト(同市学園南2丁目)の3者が、新型コロナウイルス感染予防に有効な換気のタイミングを通知するIoT(モノのインターネット)システムの開発に乗り出した。7月中旬に試作機が完成し、今後、学校や企業で有効性を検証する。

 開発したIoTシステムは室内の二酸化炭素(CO2)、気温、湿度、気圧、PM2.5濃度をセンサーで感知し、内蔵のマイクロコンピューターが数値化する。データはネット経由でサーバーに蓄積され、換気が必要なレベルに達した際、自動的に警報を出す信号が送られてくる。

 空気を分析するマイコンには、松江発のプログラム言語「Ruby(ルビー)」を基に小型化した「mRuby/c(エムルビースラッシュシー)」を活用した。

 学校や職場といった人が集まる環境にいる人が、少しでも安心できるように、かねて商品開発や研究で連携してきた3者が、7月から本格的に共同研究を始めていた。

 システムは11月以降に実証実験を始める予定。主に教室や職場に一定期間設置し、さまざまなデータを蓄積する。製品化は2021年度以降の見込みで、完成したプログラムはオープンソースとして公開する予定。

 松江高専の杉山耕一朗准教授(数値シミュレーション)は「室内の空気が数値できちんと把握できるようになれば、良質な空気環境の維持に役立つ」と話す。しまねソフト研究開発センターの東裕人専門研究員は「製品化を早め、島根県発の商品として育てたい」と意気込んでいる。

2020年8月24日 無断転載禁止