観光復活へ菓子開発 松江の4社がプロジェクト

松江OKSプロジェクト初会合で話し合う代表者=松江市殿町、山陰中央新報社
 長引く新型コロナウイルスの影響で菓子業界の売り上げが伸び悩む中、松江市内の老舗和菓子店と食品会社の4社が連携し、新たなご当地ブランドを生み出す「松江OKS(お菓子)プロジェクト」を9月に本格始動する。地域性を重視し、新商品のネーミングは「ご縁をむすび」と決定。4社は、島根県民に親しまれる土産用の菓子に仕上げる目標を掲げ、地域全体の観光業の復活に貢献する。

 松江OKSプロジェクトで連携するのは、和菓子の三英堂(松江市浜乃木1丁目)、風流堂(同市矢田町)、福田屋(同市矢田町)、菓子・食品を手掛ける中浦食品(同市東出雲町錦浜)。デザイン会社・ノード(同市竹矢町)がロゴマークとパッケージを担当する。

 新型コロナの影響で打撃を受ける菓子業界の活性化支援とともに、親しまれる銘菓誕生を期待する県民の声を受け、山陰中央新報社の呼び掛けで、連携した商品開発を決めた。

 25日、松江市内であった初会合では、新商品のネーミングを人と物を結ぶ橋渡しの意味を込め、地元らしさを出す「ご縁をむすび」と決めた。また、ノードがロゴマークを提案した。

 9月以降、4社が伝統と工夫を凝らした4種類の「ご縁をむすび」の試作品を作り、10~30代の女性を中心にした試食会を重ね、来春の販売開始を目指す。観光・ビジネス客が手に取りやすい空港や駅、観光施設のほか、ネット販売も強化する。

 これまでに経験のない顧客層に挑む風流堂の内藤葉子社長(53)は「新しい層にお菓子を知ってもらうよい機会だ。頑張って開発に取り組む」とし、中浦食品の鷦鷯(ささき)順社長(60)は「1989年以降のバブル期をピークに売り上げが下がっている。新型コロナでさらに影響を受けているが、コロナ収束後の市場を見据え、全力で頑張りたい」と意気込んだ。

2020年8月26日 無断転載禁止