サッカー部激励 淞南OB岡野氏やライバル校など全国から

立正大淞南高校の生徒へ応援メッセージを送る同校OBの岡野雅行さん(動画の一場面)
 新型コロナウイルスの大規模クラスター(感染者集団)が発生した私立立正大淞南高校(松江市大庭町)サッカー部の部員たちを元気づけようと、応援の輪が広がっている。同部OBでサッカー元日本代表の岡野雅行氏(48)や全国大会のライバル校が動画でエールを送り、地域住民や全国から激励の電話や差し入れが寄せられている。

 同校のクラスターを巡っては、インターネット上に誹謗(ひぼう)中傷するコメントが投稿され、生徒の写真が拡散した。

 島根県からの打診を受けて作成した動画で岡野氏は「今までたくさん勝利してきた君たちなら必ず乗り越えられる」と語り掛けた。岡野氏は取材に対し「ウイルス感染は誰のせいでもない。OBとして、苦しんでいる部員に誹謗中傷を気にしないでほしいと伝えたかった」と明かす。動画は26日に県公式ユーチューブチャンネルで公開した。

 同じくOBでJ2ザスパクサツ群馬のDF舩津徹也選手(33)は、4月に新型コロナに感染。現在は回復して試合に出場している。13日に更新した自身のツイッターで「どれだけ注意してもコロナになってしまうことを知っている」とつづり、寄り添った。

 全国高校サッカー選手権で2度の優勝を誇る青森山田高校(青森市)サッカー部は、部員29人が動画で「コロナに負けるな。ともに頑張ろう」とエールを送った。黒田剛監督(50)は「選手たちに少しでも勇気を与えて、みんなが応援する環境をつくりたい」と話した。

 立正大淞南高校によると、クラスター発生直後は中傷の電話が相次いだが、徐々に地元の大庭町の住民や全国各地から激励の声や手紙が寄せられ、マスクや野菜ジュース、栄養ドリンクが届いた。北村直樹校長は「治療中や待機中の生徒にとって大きな力となっている。本当にありがたい。感染防止対策と保健衛生教育をしっかりと行い、前に進みたい」と話した。

2020年8月27日 無断転載禁止