江津「森のレストラン」 焙煎機導入、活気づく

カフェ内で自家焙煎したコーヒー商品を並べる岩崎麻子さん(左)と福田純也さん
 コーヒー豆を火熱でいった深い香りが漂う島根県江津市江津町の「森のレストラン」が、障害者の働く場として活気づいている。今夏、自家焙煎(ばいせん)機を購入し、店の新たなシンボルとして入り口付近に設置。生豆の選別、計量などの新しい作業を生み出し、やりがいもアップ。「思いの詰まった一杯」を提供している。

 イタリア料理を中心としたメニューで、カフェとしても利用できる同レストランは、いわみ福祉会(浜田市金城町七条)が運営。もともと常連客で、5年前にスタッフとなった生活支援員の岩崎麻子さん(48)=浜田市上府町=が広島市の名店「ニシナ屋珈琲(コーヒー)」に弟子入りし、焙煎技術を身に付け、自家焙煎ができるようになった。

 障害者の「就労継続支援B型事業所」として、簡単や接客や調理の手伝いのほか、焙煎器の導入によって生まれたのが、豆の計量、袋詰め、シール貼りなどの「新しい仕事」。焙煎した豆の販売のため商品を並べる事業所利用者の福田純也さん(24)=江津市都野津町=は「売れた時はうれしい」と笑顔で話した。

 利用者は4人から、さらに6人増やす計画で、将来的にドリップパックなどの商品開発も進め、売り上げ増、工賃向上につなげる考え。岩崎さんは「やった仕事が目に見える商品になることは利用者をはじめ皆の自信につながる。思いの詰まったコーヒーを一人でも多くに味わってほしい」と力を込めた。

2020年8月29日 無断転載禁止