バングラデシュの学生助けたい 島根大生と留学生が募金活動

募金活動を始めたシャジード・ラフマンさん(左)と向江大樹さん=松江市西川津町
 島根大に通うバングラデシュ人留学生と、同国に留学経験のある学生が、首都にあるダッカ大日本学部の学生を支援するため、募金活動を始めた。新型コロナウイルスの影響で経済が大混乱に陥り、日本の経済や文化を学ぶ約30人の学業継続が困難な状況といい、広く支援を呼び掛けている。

 バングラデシュは日本の5分の2ほどの面積に1億6千万人が暮らし、人口密度が高い。世界保健機関(WHO)によると1日に3千人近い新規感染者が確認されている。3月から7月までロックダウン(都市封鎖)を実施。主要の繊維産業が打撃を受け、学生の保護者が失業し、学業継続が困難になっている。

 2018年と19年に短期留学の経験がある島根大生物資源科学部4年の向江大樹さん(23)は、日本学部170人のうち約30人の学生が苦境に陥っていると聞き、いてもたってもいられなくなった。向江さんは「現地の友人や親戚の家に泊めてもらい、宿泊費がかからなかった」といい、友好的な国民性に助けられた経験から「恩返しがしたい」と考えた。

 ダッカ大と島根大は11年に交換留学制度を開始。現在はバングラデシュ出身の留学生約40人が島根大で学び、中国人に次いで多い。

 ダッカ大から島根大大学院に進学したシャジード・ラフマンさん(29)も向江さんの話に賛同し、「後輩は妹や弟のように思っている。日本に関わる仕事がしたいと願う彼らの夢をかなえられるよう協力してほしい」と呼び掛ける。

 向江さんは「学生は日本に興味を持ち、一生懸命に勉強している。将来、両国をつなぐ貴重な人材を助けたい」と話している。

 募金は1口1000円から。問い合わせは向江さん、電話090(9224)4217。

2020年8月30日 無断転載禁止