LINE相談窓口、開設期間延長 島根県教委

無料通信アプリ「LINE」による相談画面
 新型コロナウイルスの影響などによる生徒の不安や悩みに対応するために設けた無料通信アプリ「LINE(ライン)」を使った相談窓口について、島根県教育委員会が当初10月10日までとしていた開設期間を、来年3月末まで延長する。開設した7月から9月までの60日間に受けた相談で新型コロナに関する内容は0件だったものの、今後、コロナ禍での就職や進学に関する悩みが増える可能性があるとみている。

 相談は中高生と特別支援学校の中学・高等部の生徒が対象で、公式ラインアカウントにつながるQRコードを載せたチラシを生徒3万7535人に配布した。7月5日から9月2日までに194件の相談を受け付け、内訳は、友人関係の悩みが65件で最も多く、心身の健康が19件、家族関係が16件だった。

 県教委は、友人関係の悩みなどの背景には新型コロナが原因となる場合もあると想定し、相談業務の委託先の外部事業者に詳細を聞くように伝えていたが、新型コロナに起因した内容はなかった。1日当たりの平均相談件数は3~4件で、夏休みに入った7月末から8月中旬にかけて少なくなり、2学期が始まった8月下旬以降は微増傾向にあるという。

 県教委子ども安全支援室の荒木早苗調整監は、詳細な分析は今後の相談の動向を見た上で行うとし「状況が落ち着かず、年度中は子どもにとって不安な生活が続くと予想する。悩みを見落とすことなく対応したい」と話した。

 ラインによる相談は、文部科学省の委託事業として2019年度に2回に分けて計30日間実施。20年度は県事業で8月中旬以降に実施する計画だったが、新型コロナに関連した悩みに早期に対応するため、時期を早めた。受付時間は毎日午後5時~同9時で、臨床心理士などの専門資格を持つスタッフが相談に応じる。

 県教委はこのほか、18歳以下の子どもと保護者を対象に24時間対応の電話相談窓口を設けている。

2020年9月8日 無断転載禁止