学生の声聞いて改善を 意見交換の場、島根大有志が要望

境英俊センター長に署名と要望書を提出する陸上部平岡凛太郎主将(左)=松江市西川津町、島根大
 「部活をする権利が奪われている」。新型コロナウイルスの影響で制限された学生生活を送る島根大生がやり切れない思いを大学にぶつけた。陸上部を中心に結束した有志が10日、600人を超す署名を集め、大会・発表会への条件付き参加と、学生と大学の双方で意見交換の場を設けることを求める要望書を提出。大学側は学生の思いをくみ、早急に回答する考えを示した。

 島根大では、8月8日から限定的に部活動を再開。一方、大学が定めた新型コロナの対応ガイドラインに沿って、現在も練習は1日1時間程度にとどめ、練習試合を禁じている。大会参加については「全国の動向を見ながら検討する」としているが、認められたのは1例にとどまるという。

 女子バスケ部の長谷川夢未さん(22)=教育学部4年=は、接触が少ないシュート練習に時間を割いている。10月9日に中国地区予選の参加締め切りが迫るが「最後の大会に出られないのなら、何のために練習するのか。気持ちの区切りもつかない」と切実な思いを口にする。

 陸上部の岩本健次郎さん(20)=総合理工学部3年=は貴重な1時間を最大限活用するため、グラウンドの外でウオーミングアップをしている。大学のガイドラインに一定の理解を示しつつも「部活動をする権利を奪われた気がする」とし、大学側が一方的に強制するのではなく「学生の声を聞いて話し合う場がほしい」と訴える。

 こうした現状を受け、陸上部が呼び掛けたところ、バレーボールやサッカーなど14部が賛同。学外者の参加する試合や大会、発表会への参加を条件付きで認める▽実施可能な時期や基準に関する説明▽コロナ禍における課外活動の在り方について学生の意見を聞く場を設ける-の要望項目3点決定。文化系部活動やサークルに所属する学生や卒業生にも署名を呼び掛け、617人分が集まった。

 この日は、陸上部の平岡凛太郎主将(20)=総合理工学部3年=が「不透明な先行きに不安の声が上がっている」と述べ、境英俊学生支援センター長に思いの詰まった要望書を手渡した。境センター長は「学生の安全を第一に考え、早急に回答する」とした。

2020年9月11日 無断転載禁止