女子ログ お得な性格

 少し疲れがたまっていたんだろう。用事で実家を訪れたとき、自分の昔の部屋で横になって、少し休ませてもらった。

 私は寝るとき、大概は体の左側を下にして、背中を丸くして縮こまるのだが、よく片付いた部屋だったので、あおむけになって、思い切り手足を伸ばした。

 ふと天井に目をやった。板張りの天井は、不規則な木目の所々が、見方によっては人の顔などに見えたりする。子どもの頃から見てきた懐かしい光景だ。

 「天井の模様が人の顔に見えたりするのはなぜだろう」と実家にいるときに調べたことを思い出した。人の脳には、逆三角形の頂点に当たるよう配置された3点や塊を、人の顔のように認識する働きがある。これをシミュラクラ現象というのだそうだ。

 丸くなった木目の塊がポンポンポンと三つ配置されて入れたのを「人の顔」と思うのはむしろ当たり前のことで、ちなみにそう認識する脳細胞と、人の名前を覚える脳細胞は違う所にあるらしい。「顔は覚えているんだけど、あの人誰だっけ」なんてことが起きるのは顔と名前がひも付いていないからだそうだ。

 空想好きで、どうでもいい変なことが気になってしまう子ども時代。天井を見ながらそんな楽しい思い出に浸れるのは、自分でもお得だと思う。

 (出雲市・ほーほー)

2020年9月12日 無断転載禁止