稲フクロウ、里山の秋 益田

ヨズクハデの出来栄えを確かめる住民たち=益田市本俣賀町
 羽を休めるフクロウのような姿の稲はで「ヨズクハデ」が21日、島根県益田市本俣賀町の本山(もとやま)八幡宮前の田んぼにお目見えした。地域の話題づくりにと住民有志が取り組み、6年目。発祥地として知られる大田市温泉津町西田地区の保存会から作り方を教わった力作が、赤トンボが飛ぶ里山に秋の彩りを添えている。10月中旬まで設置する。

 近くの無職藤枝昭利さん(79)が2015年に思い立ち、大田市有形民俗文化財のヨズクハデを作る西田地区に通って教えを請い、近所の人に声掛けして3基を立てたのが始まり。

 この日は住民17人が朝から丸太を組み上げて、前日に刈り取った稲束600束を掛け、高さ4.5メートルの2基を7時間がかりで完成させた。傍らには、住民が手作りしたネズミのぬいぐるみ50体や子どもを模したかかし3体、イノシシ親子の置物5体も設置した。

 藤枝さんは「新型コロナウイルスが猛威を振るい、気持ちがふさぎがちになるが、秋の実りを象徴する堂々とした姿を見て楽しんでほしい」と話した。

2020年9月22日 無断転載禁止