江津出身、松林監督 生誕100年記念の展示会 15日開幕

日本映画の興業収入歴代1位を記録した「連合艦隊」のポスターを眺める稲積慎吾さん
 島根県江津市桜江町出身で「連合艦隊」や「社長三代記」で知られる映画監督、松林宗恵(しゅうえ)さん(1920~2009年)の生誕100年を記念した展示会が15日、同市江津町の市総合市民センターで開幕する。生前に親交があった邑南町の男性が監修し、台本やカチンコといったゆかりの品を並べる。12月28日までで入場無料。

 松林さんは同市桜江町鹿賀の福泉寺に生まれ、龍谷大を経て東宝に入社。戦艦大和が撃沈されるまでの日本海軍の軌跡を描いた大作で、興行収入歴代1位を記録した「連合艦隊」(1981年)、俳優森繁久弥さんが主演した人気喜劇「社長三代記」(58年)など、生涯で計70本を制作した。

 展示会は、日本を代表する郷土出身の監督を顕彰しようと、市教育委員会が企画。東宝宣伝部で一時、松林さんの作品PRを担当した稲積慎吾さん(83)=邑南町井原在住=が監修し、松林宗恵映画記念館(江津市桜江町坂本)の収蔵品を中心に展示した。

 主力作品のポスターや概要をまとめたパネル33枚をはじめ、連合艦隊の台本や撮影現場で使ったカチンコ、戦時中に海軍少尉として従軍した際にかぶった帽子も並ぶ。

 稲積さんは「同郷ということで仲良くしてもらった。気さくな人柄で俳優の使い方もうまかった。多くの人にぜひ、監督が歩んだ道を知ってほしい」と話した。

2020年10月15日 無断転載禁止