ネットで神楽、見て応援 大田の団体31日から有料配信

石見銀山神楽連盟ホームページの有料神楽動画配信の登録画面
 新型コロナウイルスの影響で公演機会が減り、収入不足や運営難に陥っている大田市内の神楽団・社中を救済するため、同市の地元組織「石見銀山神楽連盟」がインターネットでの動画有料配信を31日に始める。同連盟に所属する団体の舞をライブ中継し、2千円の視聴代に加え、「御花(おんはな)」として助成額を上乗せするメニューも設定する。舞台裏や演者のインタビューといったネット配信ならではの企画も用意し、支援を募りたい考えだ。

 コロナの影響を受けた神楽公演の相次ぐ中止や延期は、運営資金の不足に直結。秋に入り少しずつ公演依頼が入り始めているとはいえ、客席や聴衆を制限しての舞台が続く。

 そこで石見銀山神楽連盟は、「3密」を避けた上で石見神楽の魅力をPRできる、動画の有料配信を企画した。視聴代は基本2千円で、寄付金に当たる「御花」を贈呈できる3千円のプランや、動画内で企業・団体、個人の名前を映し出し、紹介する1万円のプランも設けた。同連盟の公式ホームページから、配信日前に事前登録する。

 第1回となる31日は午後7時から、大田市三瓶町を拠点とする「多根神楽団」が無観客の中、多根佐比売山神社で舞う姿を1時間半程度公開する。複数のカメラで中継し、臨場感のある映像を流す。舞台裏の紹介、演者のインタビューも視聴できるようにする。

 その後も、連盟に所属する計9の神楽団・社中の公演を随時、配信していく予定だ。松原勝会長(63)は「何か行動を起こさなければ、と考えた。神楽を見に行きたくても行けないというファンに鑑賞の機会を提供しながら応援してもらえる形を整えたい」と話している。

2020年10月15日 無断転載禁止