県民の心に響く取り組み 新聞広告賞、島根県を表彰

 

日本新聞協会の渡辺雅隆副会長(左)からトロフィーを受け取る丸山達也島根県知事=20日午後、東京都千代田区、帝国ホテル
 第40回新聞広告賞の表彰式が20日、東京都内で開かれ、新型コロナウイルス感染拡大を受けて帰省自粛を呼び掛ける新聞広告で、大賞に次ぐ広告賞(広告主部門)に選ばれた島根県に、表彰状とトロフィーが贈られた。都道府県をまたぐ移動自粛が要請される中、出雲弁と石見弁でそれぞれ訴えた県民の心に響く取り組みが、「自治体広報の成功事例」として高く評価された。

 

広告は県に対して山陰中央新報社が企画・提案し、4月29日付の山陰中央新報に掲載された。「早く会いたいけん、今は帰らんでいいけんね」(出雲弁)、「早く会いたいけぇ、今は帰らんでいいけぇね」(石見弁)と、配達地域によって2種類の紙面を切り替えた。メッセージは県の担当者のほか、広告プロモーション業のエードット島根支社(松江市朝日町)と、山陰中央新報社ビジネスプロデュース局が知恵を出し合って決めた。

 「県外に住むあなたが大切だと想う人に、言葉をかけて。その人を守るために今は会わないことにしませんか」と温かみのある言葉も添え、会員制交流サイト「フェイスブック」では千件を超える反響を呼んだ。

 日本新聞協会の渡辺雅隆副会長=朝日新聞社社長=から賞状を受けた丸山達也島根県知事は「説教じみないよう、肌感覚にあったメッセージをよく練ってもらった」と笑顔。「広告のおかげで(帰省自粛の)行動を取ってもらい、その効果は十二分にあった」と話した。

2020年10月21日 無断転載禁止