3密回避、新たな観光に 松江サンセットRUN

夕日が沈む宍道湖沿いを走る「松江サンセットRUN」の参加者=松江市灘町、白潟公園
 玉造温泉の老舗旅館が宿泊者を対象に、夕暮れの松江を巡るランニングイベント「松江サンセットRUN」を企画し、人気を集めている。当初は単発企画だったが、月1回程度の定期開催を決めた。新型コロナウイルスの影響で大会が中止になった市民ランナーの需要を取り込んでおり、3密を回避した新たな観光の形として注目されている。

 イベントは長楽園(松江市玉湯町玉造)が企画した。松江堀川地ビール館から松江城を抜け、松江歴史館の喫茶きはるで休憩、松江大橋を渡って県立美術館に至る約6キロのコースを3時間で巡る。

 きはるでは宍道湖をイメージした限定和菓子が出され、ミートショップきたがき(松江市西茶町)に立ち寄って、しまね和牛の「手造りビーフコロッケ」を味わうといった食に関する要素を加えた。

 ランニングには、マスターズ陸上の元日本記録保持者や大学でスポーツ科学を専攻した地域おこし協力隊員2人がトレーナーとして付き添う。ランナーは距離を保ち、集合時と立ち寄り場所で検温をするといった感染対策を取っている。

 1泊2食付きで2万9700円、定員10人で9月に2回実施したが、観光支援事業「Go To トラベル」の追い風も受けて、いずれも満員となった。

 9月20日に妻と参加した高松市の会社員、堺博さん(63)は「気軽に楽しく走れた。島根の夕景を見るのは初めてだったので素晴らしい機会になった」と笑った。

 企画した長楽園の担当者、三島崇史さん(27)は「別の観光施設を巡るコースも考案し、旅館と観光施設で相乗効果を生み出していきたい」と、企画の拡大を目指している。

 次回は24日と11月28日に開催予定。24日は満員、11月28日分の予約は今月中に開始する。

2020年10月22日 無断転載禁止