夜の天守、舞う神々 松江城で出雲神楽

天守を舞台に繰り広げられる舞=松江市殿町、松江城天守
 国宝・松江城の天守(松江市殿町)を舞台にした出雲神楽の鑑賞会が21日夜、開かれた。南加茂貴船神楽社中(雲南市加茂町)が2演目を披露し、観客約40人が厳かな雰囲気の中で繰り広げられる夜神楽を楽しんだ。

 国宝指定5周年を記念し、松江観光協会が「黄昏(たそがれ)時(どき)の神楽in Matsue」と銘打って主催。同協会によると、現存する天守内で神楽を公演するのは全国初の試み。

 松江城周辺が闇に包まれる午後6時に幕開け。南加茂貴船神楽社中は出雲神話に基づき国の成り立ちを伝える「国譲(くにゆずり)」と、疫病退治がテーマの「茅(ち)の輪(わ)」を舞った。

 国譲では、天上の神々の国・高天原のアマテラスに遣わされたタケミカヅチと、オオクニヌシの息子・タケミナカタの力比べが観客を魅了。観客は拍手を送り、構えたカメラで盛んにシャッターを切った。

 観光協会の小玉佳彦業務・企画グループリーダーは「国宝指定の決め手の一つである天守の魅力を楽しんでもらえたと思う」と話した。

 22日も午後6時から、山王寺和野神楽社中(雲南市大東町)が「大蛇退治」と「国譲」を披露する。既に予約で満席となっている。

2020年11月22日 無断転載禁止