イノシシ捕獲術伝授 松江・わな設置方法研修

木の枝を使ってくくりわなの効果を示す佐藤光国さん(左端)=松江市西忌部町
 島根県内の市街地でイノシシの目撃情報が増加する中、松江市猟友会(会員数207人)が市内の狩猟者を対象に、イノシシ向けのわなの設置方法を指導する研修会を28日、同市西忌部町の忌部自然休養村で開いた。参加した13人が、わなを仕掛ける手順やイノシシに近づく際の注意点について理解を深めた。

 県内では今年7月以降、同市や益田市といった市街地でイノシシの目撃例が相次ぐ上、負傷者も出ている。

 研修会は、狩猟者として50年以上の経験を持つ同会の細田信男会長(74)が、イノシシの足をワイヤーでくくって捕まえる「くくりわな」について解説。「木の根付近にわなを仕掛ければワイヤーが強く固定できる」など、イノシシを逃がさないための有効な仕掛け方を伝授した。

 わなにかかったイノシシを仕留めるために近づく際は「万が一わなから抜けても攻撃されないよう、必ず斜面の上方から近づくのが大鉄則」と注意を促した。イノシシに襲われた際の対処方法としては「イノシシの頭は銃弾よりも固い。棒などで耳部分を横から殴ると倒れる」と助言した。

 実習では、くくりわなで年間100頭以上を捕らえる会員の佐藤光国さん(68)がわなの設置方法を一から解説した。

 研修会は若手狩猟者の技術向上を狙い、市猟友会が毎年開催。今年10月末に狩猟免許を取得したばかりの同市鹿島町講武の会社員、布野祐樹さん(32)は「ベテランの設置風景を一から見るのは初めてで、とても参考になった」と話した。

2020年11月29日 無断転載禁止