就労支援施設「すずしろ」でさをり織り 感性光る作品好評

さをり織りに励む「すずしろ」の利用者=松江市八束町二子、すずしろ
 一般企業就労が難しい障害者の就労継続支援施設「すずしろ」(松江市八束町二子)の利用者が、自由度の高い織物「さをり織り」でコースターやストール、のれんなどを作っている。個々の感性が表れる作品は好評で、併設のカフェで月に100点ほど売れ、利用者の励みになっている。

 さをり織りは伝統的な織物と違って、織る途中で糸の色や素材を変えるなど自由な発想で仕上げられる。

 施設の運営母体・なかうみの郷(同)の若原紀子代表が「利用者同士の能力に差が出ず、誰にでもできる作業」とみて、さをり織りに着目し、2018年に始めた。作業場所は当初、近くの古民家を借りていたが19年10月に施設併設のカフェ開設とともに作業場を整備した。

 利用者17人が交代しながら週5日製作する。細切れの糸を結び合わせた「じゃじゃじゃ糸」を使うなど自由に織るほか、客の好みに応じて糸を選ぶなど柔軟に対応している。

 利用者の池田留美さん(55)は「季節に合う色を考えながら、織るのが楽しい」と話す。偶然できた模様に着想を得て、動物柄を得意とする緒方沙希さん(36)は「新しいデザインの作品を考えたい」と意欲満々。若原代表は「デザインができる人などの協力を得て、もっと生かしていきたい」と、より良い作品を追求する考えだ。

2020年12月20日 無断転載禁止