浜田漁港でマダラ大漁 水揚げ、前年の4倍超

浜田漁港に水揚げされたマダラ=浜田市原井町
 浜田漁港で「北の魚」のマダラが大量に水揚げされている。漁期序盤の水揚げ量は前年の4倍超となり、過去10年で最も多い。地元業者は冬の鍋具材などに加工しているが、既存の商品や販路ではさばききれない状況となっている。

 マダラは北海道周辺の海域に多く、島根県沖が日本海で生息の南限とされる。浜田漁港では沖合底引き網船が主に10~2月に水揚げし、昨漁期は通期で20トンだった。

 それが今期は8~10月で14トン(昨年同期3.2トン)に上り、島根県水産技術センターのデータで、過去10年で最多だった2014年同期(6.2トン)の2倍超となった。11月以降も平年を上回るペースで、県機船底曳網漁業連合会の金坂敏弘会長(53)は「これほどの水揚げは記憶にない」と驚く。

 一方、販売は追い付いていない。引き合いが多い白子は県内外に出荷するものの、切り身は販路が限られ、地元でもなじみの薄い魚とあって消費が鈍い。こうした状況で、競り値は11月中旬に1キロ当たり100円を割り込み、平年比で半値以下に下落した。

 鍋セットの具材に浜田産マダラを使用している水産加工のシーライフ(浜田市原井町)は水揚げ量と安値に目を付け、マダラの缶詰開発に着手した。来年2月以降に販売を始める計画で、河上清志社長(53)は「安価に仕入れられる魚として商品開発を進めたい」と話している。

2020年12月25日 無断転載禁止