きらめく星 おうし座

おうし座の星の並び=2016年12月2日、大田市の三瓶自然館サヒメルで撮影(さつえい)
角が生えた立派な牛の姿

 今年は十(じゅう)二(に)支(し)では2番目の丑(うし)年(どし)ですね。子(ね)、丑、寅(とら)…という十二支は中国で生まれました。もともとは単に1番目から12番目までの順番を表す文字でしたが、後に親しみやすくするため、それぞれに動物が当てはめられたと考えられています。

 一方、夜空にも牛の星(せい)座(ざ)があります。オリオン座の隣(となり)にある、おうし座です。リボンのような形をして星空の中でも特に目を引くオリオン座は、今の時季の夜のはじめごろなら南東に出ています。その上に見えるオレンジ色の星がおうし座のアルデバランです。

 アルデバランは牛の目にあたり、その星を含(ふく)めてV字形に星が並(なら)んでいるところが牛の頭にあたります。そこから二つの星に向かって一本ずつ角(つの)が生えていて、いかにも立(りっ)派(ぱ)な牛の姿(すがた)に見えます。体の部分には、日本では「すばる」と呼(よ)ばれている星の集まりもあるため、おうし座はかなり目立ち、たとえオリオン座がなくても見つけやすい星座です。

 おうし座をはじめ多くの星座のもとは、メソポタミア、今のイラクのあたりで作られました。昔の人が星の並びに動物や人などを当てはめたのです。

 一見関係がなさそうな星座と十二支の両方に牛が含まれているのは、メソポタミアでも中国でも牛が身近な存(そん)在(ざい)だったからでしょう。それもそのはず、人が牛を飼(か)い始めたのは8千年以上も前で、昔から世界中の人々にとって牛は重要な動物だったのです。

 やがてメソポタミアからギリシャに伝わったおうし座は、神様が変身した神(しん)聖(せい)な牛といわれるようになりました。

◆島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ)

2021年1月13日 無断転載禁止

こども新聞