島根中央家畜市場 子牛初競り 緊急宣言で価格頭打ち

初競りにかけられる子牛=松江市宍道町白石、島根中央家畜市場
 島根中央家畜市場(松江市宍道町白石)で13日、2021年の子牛の初競りがあった。1頭当たりの平均落札価格は78万1952円で前年を上回る高値圏だったが、前月比では1万4577円下回った。20年は新型コロナの影響で牛肉需要が減退し、一時大きく値下がりしただけに、繁殖農家からは緊急事態宣言の再発令を受け相場の先行きを懸念する声が上がった。

 初競りには、県内外から購買者約70人が参加。235頭(雌99頭、去勢136頭)の取引が成立した。前年初競りの平均価格は73万1471円だった。

 JAしまねによると、中央市場ではコロナの影響が特に大きかった4~6月の平均価格は前年より10万円以上低い60万円台前半まで下落。その後は「Go To イート」や冷凍牛肉の保管・販売に対する国の補助事業などに支えられて回復し、11月は前年並み、12月は前年を上回る水準まで価格は上昇していた。

 初競りに参加した島根県飯南町八神の繁殖農家、片岡淳さん(65)は「市場の活気はまずまず」とする一方、「緊急事態宣言で牛肉の在庫がだぶつく可能性もある」と価格が再び下落基調となることに不安をのぞかせた。

 西部と隠岐を含む県内子牛市場の20年1~12月の平均価格は前年を8万2千円下回る63万7千円(上場頭数5269頭)だった。21年の市場価格について、JAしまね畜産部の元根正規部長は「緊急事態宣言の影響が今後どう出てくるか見通しにくい」とした。

2021年1月14日 無断転載禁止