谷口ジロー作品で町歩き 鳥取市 地図作製し、ツアーも

谷口ジローさんの作品に登場する場面を落とし込んだ地図を紹介する市職員
 漫画家デビュー50周年に合わせ、鳥取県鳥取市出身の谷口ジローさん(1947~2017年)の功績をたたえ、観光客にアピールしようとの取り組みが始まった。鳥取市が作品の中で描かれた場面を紹介する地図を作製したほか、印象的なシーンを巡るツアーも計画している。

 谷口さんは18歳まで鳥取市で過ごした。国内だけでなく、フランスやスペインでも受賞歴があり、作品は国内外で高い評価を得ている。ドラマ化された久住昌之さん原作の「孤独のグルメ」で主人公が鳥取市を訪れる話があるほか、同市を舞台とした「父の暦」などで市内の風景を描いている。

 作製した地図は、JR鳥取駅北側の市街地を中心に、作品の舞台となった場所や実在の場所によく似た計22シーンを作品の場面を入れて紹介。鳥取城跡や鳥取砂丘、駅前の商店街などが盛り込まれている。A3カラー八つ折りで、3千部を発行。2月以降に市内の観光施設などで配布する。

 市は谷口ファンや観光客に地図を見ながら、町歩きを楽しんでもらう狙い。また、作品の舞台を巡るツアーを3月下旬に実施する予定。今後、ゆかりの場所をガイドできる人材を養成する講座も開く。

 鳥取砂丘に多くの観光客が訪れる一方、中心市街地の活性化と観光客誘致が課題だけに、市文化交流課の福山博俊課長は「谷口さんは市民の誇り。功績を知ってもらい、地図を町づくりに活用していきたい」と話した。

2021年1月30日 無断転載禁止