未来へ伝えたい山陰の遺産

  • 市民や観光客らのシルエットの向こうで、宍道湖の空と湖面を彩る夕日。嫁ケ島を包む光と陰が叙情を漂わせる=松江市袖師町

    (42)宍道湖残照(SHINJIKOZANSYOU)松江市袖師町 心を癒やす湖岸の楽園

     宍道湖の夕日を撮影するため、松江市袖師町の湖岸にある夕日スポットへ足を運んだ。少し曇っていたが、風がなく波も穏やか。真っ赤な太陽が雲や湖面をあかね色に染め始めると、見物に訪れた市民、観光客らが岸辺に (2010/09/20) [全文]

  • 明治の面影と文化の薫り漂う、旅館の吹き抜け部分。木のぬくもり、ちょっと粋な感じが同居している=松江市美保関町、美保館本館

    (41)美保館本館(MIHOKANHONKAN)松江市美保関町 繁栄伝える港町の老舗

     松江市美保関町の通称「青石畳通り」と、その通りに建つ老舗旅館「美保館本館」は、北前船の寄港地だった港町の繁栄ぶりを今に伝える。 (2010/09/06) [全文]

  • ライトに照らされ幻想的に浮かび上がる米子市立山陰歴史館。スローシャッターで写し込んだ車のテールランプが、彩りを添える=米子市中町

    (40)米子市立山陰歴史館(YONAGOSHIRITSUSANINREKISHIKAN)米子市中町 時代の粋集めた商都の顔

     赤れんが風の重厚な外観に、商都・米子の顔としての風格が漂う山陰歴史館。夜間はライトアップされ、国道9号沿いに幻想的に浮かび上がる。元は1930年に建設された市庁舎だったが、老朽化が進み、82年の新庁 (2010/08/16) [全文]

  • 卵が産み付けられたミズゴケ=雲南市大東町大東、恩田哲男さん方

    (39)赤川ほたる(AKAGAWAHOTARU)雲南市大東町 またたく”星々”生命の胎動

     ホタルや星座に目を凝らしたのは何年ぶりだろう-。ふと夜空を仰いでそう思ったのは、身近に生息する小さな生命が放つ光の世界に、思わず見とれてしまったからだ。 (2010/07/26) [全文]

  • 隅炉(すみろ)を切った観月庵の2畳本席。円窓からのぞく庭園の雰囲気は格別=写真はいずれも松江市北田町、普門院

    (38)観月庵(KANGETSUAN)松江市北田町 不昧や八雲ゆかりの茶室

     堀川沿いの天台宗普門院にある三斎流茶室「観月庵」は、松江の文化を凝縮した憩いのスポットだ。老朽化と鳥取西部地震の余波で倒壊寸前だったが、市民らの募金活動を支えに修復が実現し、今春から一般公開されてい (2010/07/05) [全文]

  • ヘルン旧居は八雲文学をはぐくんだ空間であり、旧松江藩の武家屋敷の姿を今に伝える。縁側にいるのは八雲のひ孫の凡さん=松江市北堀町

    (37)ヘルン旧居(HERUNKYUKYO) 松江市北堀町 八雲文学はぐくんだ空間

     松江市民が親しみを込めて「ヘルンさん」と呼ぶ文豪・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)。ことしは生誕160年にあたり、来松120年の節目の年でもある。誕生日の6月27日、関係者による「160年祭」も計画 (2010/06/14) [全文]

  • 悠久の時を経てよみがえった三瓶小豆原埋没林=大田市三瓶町

    (36)三瓶小豆原埋没林 よみがえる縄文の巨木

     薄暗い階段を下りると、三瓶山の火山活動によって地底に封じ込められた縄文時代の巨木が、4千年の時を経てよみがえる。大田市三瓶町にある「三瓶小豆原埋没林公園」。2004(平成16)年に国指定天然記念物に (2010/05/24) [全文]

  • 衆生救済の優しさに満ちあふれた十一面観音菩薩立像=松江市大庭町、浄音寺

    (35)十一面観音菩薩立像(JYUUICHIMENKANNONBOSATSURYUUZOU)(鎌倉時代)松江市大庭町 気品と

     本堂の薄明かりの中で、十一面観音菩薩(ぼさつ)立像が優しさに満ちた表情を浮かべていた。松江市郊外の浄音寺にある重要文化財の木像は高さ141センチ。写真家の間に、その美しさが知られている鎌倉仏だ。近く (2010/05/10) [全文]

  • 機関車C56を載せて回転するJR津和野駅の転車台。郷愁を誘う風景が老若男女を引き付ける=島根県津和野町後田

    (34)津和野駅転車台(TUWANOEKI TENSHADAI) 津和野町後田

     「SLやまぐち号」から放たれた汽笛が、もえぎ色に染まり始めた津和野盆地の山々に響く。JR山口線の津和野駅(島根県津和野町後田)。「貴婦人」の愛称でSL人気をけん引する機関車C57が点検修理中のため、 (2010/04/26) [全文]

  • 海の道しるべとして大切な役割を担う出雲日御碕灯台。山陰が誇る日本の代表的な建造物である=出雲市大社町

    (33)日御碕灯台(HINOMISAKITOUDAI)出雲市 日本海見守る白亜の石塔

     島根半島の北西端にそびえる「出雲日御碕灯台」(出雲市大社町)に、日本海を渡る強烈な季節風が吹きつける。地上から頂部まで43・65メートル。塔形(円形)の瀟洒(しょうしゃ)な灯台は、石造りでは日本一の (2010/01/25) [全文]

  • 藩制時代の町割りの様子が、現在でもよく分かる松江市雑賀町地区の全景

    (32)雑賀町(SAIKAMACHI)松江市 江戸期の町割り面影残す

     碁盤の目のような江戸時代の町割りの面影を残し、民家が連なる松江市雑賀(さいか)町。車1台がやっと通れる狭い二丁目の通りは、東西約600メートルもあろうか。真っすぐ端から端まで歩くと、家々の装いは新し (2010/01/11) [全文]

  • 晩秋の神西湖に沈む夕日。弁天島がシルエットに浮かび荘厳な雰囲気に包まれる=出雲市神西沖町の神西湖東岸から撮影

    (31)神西湖(出雲市) 神代から残る荘厳な光景

     空気が澄み渡った晩秋の夕暮れ、出雲国風土記に「神門水海」(かんどのみずうみ)として登場する「神西湖」に立ち寄った。夕日が湖面を染め、鳥居のある弁天島近くに水鳥の群れが見える。 (2009/11/23) [全文]

  • 夕日に映える石見畳ケ浦の馬の背。古代のロマンを感じさせる=浜田市国分町

    (30)石見畳ケ浦 眼前に広がる古代の海底

     晩秋の石見畳ケ浦(浜田市国分町)を訪ねた。悠々たる日本海を背に、波に浸食された波食棚と呼ばれる砂岩層が延々と広がり、特有の造形美を形作っている。 (2009/11/02) [全文]

  • 豪華絢爛の衣装で勇壮な舞を披露し、観客を魅了する石見神楽の「塵輪」=写真はいずれも浜田市金城町、美又温泉

    (29)石見の夜神楽 軽快な調子に酔いしれ

     石見神楽の魅力とは何か?「お宮の石段を、二段跳ばしで駆け上がりたくなるようなリズムでしょうね」。有福神楽保持者会(浜田市)の佐々木昌延会長(73)は、即座にそう答える。どことなく石見人の気質と重なる (2009/10/26) [全文]

  • 薄明かりに掘削した穴の状態などが確認できる来原岩樋=出雲市大津町

    (28)来原岩樋(KURIHARAIWAHI) 出雲市大津町

     ”水”に賭けた先人の思い (2009/10/13) [全文]

  • 朝の日差しと山並みに抱かれた棚田とコスモスが秋の風情を感じさせる。左後方は国立公園・大山=雲南市大東町、山王寺本郷地区

    (27)山王寺の秋(SANNOUJINOAKI)雲南市大東町

     実りの色輝く200枚の棚田 (2009/09/28) [全文]

  • 岩にすっぽり収まる国宝の投入堂。長い変遷の中で培われた風格が伝わって来る=鳥取県三朝町

    (26)三徳山の投入堂(MITOKUSANNONAGEIREDOU) 鳥取県三朝町 絶壁に収まる風格の堂

     三徳山(鳥取県三朝町)の国宝・投入堂(なげいれどう)を訪ねた。雨上がりの午後、本堂裏手の事務所で入山受付を済ませ、「六根清浄」と書かれた輪袈裟(わげさ)を身に着けて、観光客の一行と一緒に奥の院を目指 (2009/08/03) [全文]

  • 羽化したナゴヤサナエ。ヤゴの羽化殻につかまりしばらくすると大空に舞い上がった=出雲市園町

    (25)宍道湖のナゴヤサナエ 繁殖に最適最大の生息地

     ラムサール条約に登録され数多くの生命をはぐくむ宍道湖。この一帯を国内最大の生息地とするトンボのナゴヤサナエが、羽化の時期を迎えた。出雲市園町の宍道湖岸に何回か足を運び撮影に成功した。 (2009/07/27) [全文]

  • 胴のくびれと色彩が鮮やかないづもナンキン。優雅な姿が愛らしく、眺めていると気持ちが和む=松江市学園南2丁目

    (24)いづもナンキン(IZUMONANKIN) 泳ぐ宝石紅白の造形美

     島根県の天然記念物に指定されている金魚、いづもナンキンは、「泳ぐ宝石」と呼ばれ、全国に愛好家を持つ。鱗(うろこ)が光を受けパール色に輝く姿は優雅で、錦絵から飛び出したかのようにも見える。 (2009/06/29) [全文]

  • モノトーンの幾何学模様が版画的で美しい築地松=島根県斐川町坂田

    (23)築地松 朝靄に映える

     築地松を撮影しようと、夜明けの出雲平野に足を運んだ。朝靄(もや)が田園を包み、淡いベールの中で独特な風情を漂わせていた。 (2009/05/18) [全文]

  • 金比羅宮の境内にある「カラス天狗」の石像。ユニークな風貌が印象的だ=松江市玉湯町

    (22)来待石の石像(松江市玉湯町) にらみきかすカラス天狗

     良質の石材として全国に名をはせる「来待石」。その貴重な石像があると聞き、温泉山清厳寺(松江市玉湯町)裏手の山道から、山頂の金比羅宮に向かった。木々の香りを味わいながら参道を登り切ると、突如姿を現した (2009/05/04) [全文]

  • ライトに浮かび上がる興雲閣(松江郷土館)。市民から白亜の洋館として親しまれている=松江市殿町の松江城山公園

    (21)興雲閣(KOUUNKAKU)(松江郷土館) 松江見守る白亜の洋館

     松江市殿町の城山公園。松江城を目指して登ると、「白亜の洋館」が目前に現れる。洋風の二階建ての屋根は和風の瓦ぶき、正面の欄干には唐草模様が刻まれる。中には立派な階段の踊り場もあるが、天井などその造りの (2009/04/20) [全文]

  • 菅谷たたらの横で炎のように色づいたカツラの花。大自然に溶け込み神秘的な雰囲気を漂わせる=雲南市吉田町

    (20)山内のカツラ 春を告げる炎の神木

     春の淡雪が降る午後、たたらの故郷として知られる雲南市吉田町の山内地区を訪れた。ひっそりとした集落の入り口、国の重要有形民俗文化財「菅谷たたら」の脇に立つ、カツラの花が色づき、谷あいの深い緑の中にコン (2009/03/30) [全文]

  • 炉を壊し、真っ赤な■(金ヘンに母)を取り出す。大蛇が身をくねらすように火の粉が舞い上がり、まさに生命の誕生を思わせた=島根県奥出雲町大呂、日刀保たたら

    (19)日刀保たたら 厳冬の三昼夜炎と格闘

     和鉄誕生の瞬間だった。 (2009/02/16) [全文]

  • 降り積もった雪と溶け合う白壁の土蔵群。山林王として全国に知られた田部家の歴史を今に伝えている=雲南市吉田町

    (18)田部家の土蔵群 鉄文化隆盛の証し今に

     雪の降りしきる元日の朝、たたら製鉄で栄えた中国山地にある雲南市吉田町の田部家の土蔵群を訪れた。二十棟もの土蔵が雪にけむり、その壮観な眺めに圧倒された。日本屈指の山林王として名をはせた田部家の歴史を物 (2009/01/19) [全文]

  • 旧大社駅の駅舎内の天井は高く設計され、灯籠形の和風シャンデリアが大正ロマンの情緒を漂わす=出雲市大社町北荒木

    (17)旧大社駅 門前町彩る圧倒的存在感

     「風格」という言葉は、このたたずまいのためにあるのではないだろうか。社殿と見まがう左右対称の和風建築は、実に堂々としている。かつて出雲大社の門前町の表玄関として、多くの出会いや別れの舞台となった駅舎 (2008/12/08) [全文]

  • 新羅時代に造られ、わが国最古と伝わる雲樹寺の朝鮮鐘。表面に2人の天女が施されたこの銅製の鐘は、幾多の歴史を音に刻んできたのだろう=安来市清井町、雲樹寺・開山堂

    (16)雲樹寺の朝鮮鐘(UNJYUJICYOUSENSYOU) 日本最古表面に天女の舞

     いったいどんな音を響かせていたのだろうか。南北朝時代の様相を今に残す臨済宗の古刹(こさつ)・雲樹寺(安来市清井町)には、日本最古と伝わる朝鮮鐘(国指定重要文化財)が、境内の一角にたたずむ開山堂に、ひ (2008/11/17) [全文]

  • 細心の注意を払いながら製造される雲州そろばん。機械化が進む中でも、最終的には職人の手作業で仕上げる=島根県奥出雲町横田、雲州そろばん協業組合・そろばんと工芸の館

    (15)雲州そろばん 珠運び円滑良質の証し

     「質の雲州」と評される雲州そろばん(算盤)。そろばんの命は「珠(たま)」にあると言われるが、ツゲやオノオレカンバなどの厳選された素材を使い、細心の注意を払いながら仕上げる雲州そろばんは、スムーズな珠 (2008/10/20) [全文]

  • 国立公園三瓶山の自然林。木漏れ日が差すゆったりとした空間が訪れた人を包み込む=大田市三瓶町

    (14)三瓶山自然林 生命はぐくむ緑の揺りかご

     森に踏み入るとうっすらと冷たい空気を肌に感じる。周りにはうっそうと木々が立ち並び、頭上を”緑のアーケード”が覆う。所々、天からこぼれる木漏れ日が何か温かい空間に感じる。 (2008/10/06) [全文]

  • 夕暮れの妻木晩田遺跡洞ノ原から弓浜半島を望む。古代住居跡と夜景が独特な風情を漂わせる=米子市淀江町・大山町

    (13)妻木晩田遺跡(MUKIBANDAISEKI) 国内最大級の弥生期集落

     丘に寝転がって辺りを見渡す。目前には日本海につながる美保湾がゆったりと広がる。そばには淀江平野。遠方に目を向ければ弓浜半島から島根半島が続く。まさに山陰の絶景がそこにある。 (2008/09/16) [全文]

  • 「石見根付の作風、技術を継承することで、先人が残した芸術性を知ってもらいたい」と話す田中俊■(目ヘンに希)さん=江津市嘉久志町、自宅アトリエ

    (12)石見根付(IWAMINETUKE)手のひらに収まる小宇宙

     今にも動きだしそうなカエルやクモ、カニなどの小動物。手のひらに収まる小宇宙に展開される石見根付の写実性は、まさに「精緻(せいち)」と呼ぶにふさわしい造形感覚と高度な制作技術に裏打ちされている。 (2008/09/01) [全文]

  • 重厚な石組み建築が見る人を圧倒する旧江尾発電所=鳥取県江府町

    (11)旧江尾発電所 大正の面影残す石造建築

     大山の麓(ふもと)、鳥取県江府町の米子自動車道江府インターチェンジを降り、日野川沿いに車を走らせると、旧中国電力江尾発電所の建物が目に飛び込んできた。いかにも時代を感じさせる重厚な石組みが特徴で、周 (2008/08/11) [全文]

  • 月明かりに浮かぶ荒神谷史跡公園。1カ所としては全国最多の弥生青銅器が見つかった場所は、今も昔も変わらぬ神秘的な雰囲気に包まれている=島根県斐川町神庭

    (10)荒神谷遺跡(KOUZINDANIISEKI) 古代ロマンと謎秘める

     頭上に光り輝く満天の星々。その真下に広がる谷あいには丘や竪穴住居の黒いシルエットが浮かぶ。古代出雲の人々もこのような夜景を見ながら日々、暮らしていたのだろうか。 (2008/07/21) [全文]

  • 左手に戟(げき)、右手に宝塔を持つ四天王の1人「多聞天」像。カヤの一木造りで、引き締まった筋肉に薄い鎧を身に着けている=出雲市東林木町、大寺薬師

    (9)大寺薬師・多聞天(OOTERAYAKUSI TAMONTEN) 歴史刻み圧倒的な迫力

     険しい眉(まゆ)とキリっと結んだ口、空の一点をにらみつけるような目。収蔵庫内に一歩足を踏み入れると静粛な空間に四天王、多聞天の怒りの表情が浮かび上がる。 (2008/06/30) [全文]

  • 宝隆院庭園から見た仁風閣背面。小雨の中で緑が映え白い洋館が浮かび上がる=鳥取市東町

    (8)仁風閣(JINPUUKAKU) 鳥取の象徴白亜の洋館

     初夏の風に似合う色は何色なのだろう。空と海に溶け込んだブルーか。目にもまぶしい鮮やかなグリーンか。それとも少し気取ったレモン色か。人それぞれに思い描くイメージがあるだろうが、白い色こそが初夏の風にな (2008/06/02) [全文]

  • 光の帯が真っ暗な日本海に向け延びる美保関灯台。沖を行き交う船の安全を見守り続けている=松江市美保関町

    (7)美保関灯台(MIHONOSEKITOUDAI) 航海の安全守り100年余

     辺りが残照の移ろいとともに闇に溶け込もうとした瞬間、白色の建物から一筋の光の帯が闇を切り裂くように日本海に向けて延びた。島根半島東端の地蔵崎に位置する松江市美保関町の「美保関灯台」。漁火が揺らぐ沖合 (2008/05/12) [全文]

  • 浜田城の石垣。周りの景色に溶け合い、落ち着いた雰囲気を漂わせる=浜田市殿町

    (6)浜田城跡(HAMADAJOUATO) 悲史の記憶とどめる石垣

     日本海から突き上げてくる風が小高い丘の木々を揺らし、天空をトビが舞う。標高六七メートルの鴨山(後に亀山と改名)に築かれた浜田城は、本丸跡周辺の苔(こけ)むした石垣のみが往時の名残をとどめている。 (2008/04/21) [全文]

  • 切れ長の目に、細く伸びた眉の「清姫」は女物を代表する長浜人形。この「清姫」は戦後間もなく制作されたもので、今年1月初旬に浜田市民から寄贈された=浜田市郷土資料館蔵

    (5)長浜人形(NAGAHAMANINGYOU) 温かみと気品ある表

     切れ長の優しい目、細く伸びた眉(まゆ)、気品のある鼻筋と小さな口元、すらりとした姿形。安珍・清姫伝説で知られる「清姫」に代表される女物こそが、長浜人形の典型とされる。 (2008/03/17) [全文]

  • 天井に描かれた花鳥風月などの絵画、鮮やかな彩色、白檀塗りの修復が施された柱などが長い歴史をほうふつとさせる大神山神社奥宮の幣殿=鳥取県大山町

    (4)大神山神社奥宮 風雅と豪華極めた空間

     中国地方一の高さを誇る霊峰大山の中腹に、大神山神社の奥宮(鳥取県大山町)はたたずむ。言い伝えによると、信仰の始まりは、今から1600-1700年をさかのぼるはるかな昔。いてつく寒さが続く2月中旬、神 (2008/03/03) [全文]

  • まばゆいばかりの陽光の中で行われるシジミ漁。湖面での穏やかな光景に心が安らぐのを感じた=松江市打出町沖の宍道湖

    (3)宍道湖のシジミ漁 水の都の豊かさ象徴

     「ポンポンポン」。船外機の軽快なエンジン音を湖面に響かせ、朝の宍道湖をシジミ漁の漁船が行き交う。水の都・松江市を代表する風物詩として市民に親しまれている光景だ。 (2008/02/25) [全文]

  • 降り出した雪にすっぽりと包まれた板井原集落。山村の原風景を今に伝えている=鳥取県智頭町

    (2)板井原集落・鳥取県智頭町 生活や風土山村の原風景

     冬ざれた風景が目に映った。寒さが本格化した1月中旬。どんよりとした鉛色の空と、雪化粧した山並みを背に点在する古民家のモノクロームの世界が広がる。辺りが静寂に包まれるとともに、昭和の時代にタイムスリッ (2008/02/04) [全文]

  • 神々が降り立つといわれる稲佐の浜。夕日を背にした弁天島がシルエットとなって浮かび上がり、浜に厳かな雰囲気が漂う=出雲市大社町

    (1)稲佐の浜・出雲市大社町 古代から悠久の時刻む

    古代から悠久の時刻む (2008/01/28) [全文]

  • 復活した隠岐国分寺の蓮華会舞。伝統の舞を地域のきずなが支えている=島根県隠岐の島町

    プロローグ・天の恵み 先人の知恵

     山陰には、誇れる歴史や文化、自然が残されている。社会構造が変化し、自立的な発展が次世代の課題となる中、先人が守り伝えたこれら地域の遺産は、豊かで特色のある郷土づくりの道筋を照らしているようにみえる。 (2008/01/01) [全文]

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