部員が見守る中、交流大会の決勝戦に臨む記者(左)=安来市能義町、情報科学高校
部員が見守る中、交流大会の決勝戦に臨む記者(左)=安来市能義町、情報科学高校

 <前回のあらすじ>ロケットリーグのほか格闘ゲーム「ストリートファイター5」(カプコン)の練習を始めた情報科学高校(安来市能義町)eスポーツ研究会。格闘ゲームが得意な記者が指導に熱を入れる中、オンライン開催の「eスポーツ交流大会」に出た。
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 9月23日正午、部室では格闘ゲームのプレーに適したコントローラー「アーケードスティック」を携えた部員たちが、開戦直前の調整に打ち込んでいた。
 いつもは部員の戦いを横から眺めるばかりの記者も今回は選手の1人。私物のスティックを持参し「コンボ」と呼ばれる連続技を何度も何度も練習しておく。
 大会は、山陰パナソニック(出雲市渡橋町)社内のeスポーツ部「ゴールデンアックス」が主催。そのメンバーや情報科学高校の部員、島根県eスポーツ連合、体育の授業にeスポーツを取り入れる松江緑が丘養護学校(松江市上乃木5丁目)の教員など16人が勢ぞろい。それぞれキャラクター1体を選び、敗者復活あり、1対1形式(2本先取)の変則トーナメントで覇を競った。

 ●腕の見せどころ
 これまで門外漢のロケットリーグで適切な助言も指導もできなかった記者にとって腕の見せどころだ。
 長年愛用する、リーチの長さが武器のキャラ「ダルシム」を選択。初戦は接近戦特化型の「ザンギエフ」を駆る県連合の選手に2ー0で勝利。普段は自宅でオンライン対戦を楽しんでいるだけに、コンボが決まるたび「うまい」「動きが全然違うぞ」と声援を受けるのは新鮮な気持ちだ。
 その後も2回戦、3回戦、準決勝といずれも辛勝を挟みながら2ー0のまま決勝戦へ進んだ。
 研究会の部員5人も負けていない。全員が練習期間1カ月足らずの初心者ながら、勝負どころで見せる連続攻撃や慎重な立ち回りからは成長の速さを感じるばかりだ。4人が1回戦を勝ち抜き、記者を含む4強にも1年の前田華月さんが入った。あと半年、ないし3カ月でも練習すれば、記者も打ち負かされるかも。

 ●公式戦初勝利なるか
 決勝戦は、記者がゴールデンアックスの選手を2ー0で破り、1本も失わないまま優勝を決められた。少しは、部員たちに格好良いところを見せられたか。
 約4時間にわたる大会を終えた後、2年の村本幸勇主将は「1対1の駆け引きが奥深かった」と振り返った。部の本命はあくまで3人一組のロケットリーグだが、新たなジャンルへの関心も高まったようだ。試合中にも感じたように、部員が本気で打ち込めば記者もすぐに抜かれるだろう。その時を楽しみにしたい。
 その3日後の9月26日、慌ただしいままにロケットリーグ全国選手権の予選大会当日を迎えた。公式戦初勝利の目標は果たして達成できるのか…。
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 eスポーツ編第13回(最終回)は10月17日に掲載。いよいよロケットリーグの全国選手権に臨みます。