複合施設に生まれ変わる古民家=松江市竪町
複合施設に生まれ変わる古民家=松江市竪町

 松江市竪町にある築100年近い古民家が飲食店や交流スペース、シェアオフィスなどを備えた複合施設に生まれ変わる。これまで画廊や料亭としても活用されてきたが、4年近く空き家になっていた。竪町商店会(塩冶元会長)が来年2月ごろの完成を目指して改修し、にぎわい創出の場に、と期待する。
 古民家は昭和初期に建てられ、もともと呉服店だった木造2階建て(延べ床面積321平方メートル)。二つある蔵は料亭だった頃に改修されて座敷やバーに使われた。趣のある中庭もある。
 計画では、11月に改修に着手。1階にはテークアウトができる飲食店の入居を想定。住民や買い物客の憩いの場やイベントに使える交流スペースも設ける。一角に構えるスタジオでは、商店街や施設内のイベントを動画サイトで配信する。
 2階の2部屋(24平方メートルと12平方メートル)はシェアオフィスとして企業に賃貸しする。二つの蔵は、市民が1~2週間の期間限定でお試し出店できるポップアップスペースとして活用する。
 改修事業費は約1千万円と見込み、財源には国や市の補助金を活用する。
 竪町商店街は空き店舗が増えて活気が乏しくなり、商店会会員の高齢化も進む。新型コロナウイルス禍で、政府の支援事業「GoTo商店街」を活用したことがきっかけで周辺の商店街とつながりが生まれ、古民家再生のヒントを得た。
 補助事業を紹介した天神町商店街の荒木彰浩理事(53)は「(古民家が)活用されないのは、もったいなかった。竪町のブランドづくりを手伝いたい」と話す。改修事業を担当する竪町商店会の塩冶栄さん(36)=えんや呉服店=は「いろんな人が出入りし、目的地となる場にできれば、ついでに周辺の商店に寄る流れもできる。人が動くような町にしたい」と意気込む。
 交流スペースで各種講座など定期開催する人や、ポップアップスペースへの出店者を募集中。問い合わせは塩冶さん、電話090(8241)0689。
(森みずき)