国道9号の片側交互通行が始まり走行する車両=出雲市多伎町小田
国道9号の片側交互通行が始まり走行する車両=出雲市多伎町小田

 出雲市多伎町小田の地滑りに伴い全面通行止めとなていた国道9号で18日、片側交互通行が始まった。発生から2カ月、ようやく現地を通過できるようになり、近隣住民は従来の暮らしが戻ることを喜び、早期の全面復旧を望んだ。

 片側交互通行は地滑り発生箇所を含む約400メートル区間で18日午前6時に開始。西進、東進する車両が3~8分おきに入れ替わりながら走った。

 一部区間で運休していた多伎循環バスは2カ月ぶりに全区間で始発から運転を再開。市教育委員会によると多伎小、中学校に遠方から通う児童、生徒計60人を乗せるスクールバスも山陰道経由から国道9号に戻り20~30分早くなっていた朝の出発時間が元に戻った。

 高速道路を走れない125cc以下のバイクや、山陰道の利用だと大回りになる人向けに案内していた南側の迂回(うかい)も解除した。

 道路沿いのラピタ多伎店(多伎町多岐)の倉橋幸子店長は、地滑り地点より西側の客から全面通行止めの影響で頻繁には来られないとの声も聞いていただけに「お客さんが戻って来てくれたらいい」と期待した。

 店によく訪れるという大田市大田町の無職釜田隆之さん(80)は全面通行止めの時は山陰道を使っていた。「周りの車のスピードが速くてせかされる。ゆっくり走れる国道9号が良い」と通行再開を喜んだ。

 全面復旧には1年以上かかる見通し。多伎地域自治協会連合会の坂根守会長(72)は「できるだけ早い全面復旧を願う。時期がいつになるのか早めに住民に示してほしい」と訴えた。 (松本直也)