子どもに寄り添う重要性を説く国立成育医療研究センターの沢田なおみ共同研究員=松江市学園南1丁目、くにびきメッセ
子どもに寄り添う重要性を説く国立成育医療研究センターの沢田なおみ共同研究員=松江市学園南1丁目、くにびきメッセ

 コロナ禍がもたらす子どもへの影響と支援を考えるフォーラムが21日、松江市学園南1丁目のくにびきメッセであった。国立成育医療研究センター(東京都)の沢田なおみ共同研究員が、ストレスによる生活習慣の変化を責めず、寄り添う姿勢の重要性を説いた。
 オンラインで基調講演した沢田研究員は、延べ7千人の小、中、高校生への調査で、30%が就寝時間に乱れが出て、25%が間食の機会や量が増えたとする結果を紹介。これらの生活習慣の乱れは、SOSのサインの可能性があり、「かんしゃくや無気力、自傷行為に走るケースもある」と指摘した。
 ストレスの緩和が重要だが、50%が「大人や教師に話し掛けにくくなった」と感じており、沢田研究員は「詳しく話を聞くことが大事で、場合によっては専門家や病院に相談することが有用」とした。
 ケアする大人も心理的負担を感じていることが多く、「悩みを一人で抱え込まず、周りと共有することが大事」と強調した。
 フォーラムは島根県と県小児保健協会など4団体が主催。コロナ禍での出産や子育て支援、学校で保健室を訪れる生徒の傾向の報告もあった。
 (広木優弥)