展示パネルを見る来場者=松江市西川津町、島根大付属図書館
展示パネルを見る来場者=松江市西川津町、島根大付属図書館

 旧海軍大社基地(出雲市斐川町出西)に関する文献を紹介する企画展が松江市西川津町の島根大付属図書館で始まった。学生が調査の成果をまとめた。戦時を知る元軍人や地元住民の証言などを記したパネル28点が並び、地域と戦争の関わりを浮かび上がらせる。入場無料、31日まで。

 大社基地は太平洋戦争末期の1945年6月に西日本最大級の爆撃機基地として完成し、当時最新鋭の「銀河」が配備された。

 パネルが紹介する証言では、銀河に乗った元軍人が同年8月7日に基地を出撃し、原爆投下後の広島の惨状を目撃した様子を振り返る。中学生だった地元住民は、基地に運ばれた特攻兵器「桜花」の部品が終戦直後、基地周辺に無造作に置かれているのを目撃した様子を語る。

 島根大法文学部の板垣貴志准教授(日本近現代史)の下で学ぶ学生13人が今年4~7月、地域と戦争の関係を学ぶために郷土史や、大社基地にまつわる手紙などを調べてまとめた。板垣准教授は「学生の視点を通じて、大社基地の存在を広く知ってほしい」と話す。
      (佐貫公哉)