煙が空高く上る様子を見る参加者=浜田市三隅町古市場、針藻城跡
煙が空高く上る様子を見る参加者=浜田市三隅町古市場、針藻城跡

 浜田市三隅町内にある中世の城跡で、のろしをリレーするイベントが10月31日あった。住民がかつての地域の姿に思いをはせながら秋空に高く煙を上げ、次々とつないだ。

 遠くからでも見えるのろしは、かつて情報伝達に使われた。地域間の連携を深めようと地元住民らでつくる実行委員会が毎年開き13回目。南北朝時代の豪族、三隅兼連ゆかりの三隅城があった高城山と、河内城、石田城など6カ所の出城の城跡で、約110人が手分けしてのろしを上げた。

 針藻城跡(三隅町古市場)には小中学生や地域住民約20人が集まった。約4キロ先の高城山から上がったのろしを確認した後、井桁に組まれた丸太に木の枝などを入れ点火。乳白色の煙がもくもくと上がると歓声がわいた。

 歴史学習の一環で参加した三隅中学校2年の月洞昇彌さん(14)は「木を運ぶのが大変だった。来年も参加したい」と話した。
     (青山和佳乃)