勢いよく海水を掛け合う氏子たち=松江市美保関町美保関
勢いよく海水を掛け合う氏子たち=松江市美保関町美保関

 出雲の国譲り神話にちなんだ美保神社(松江市美保関町美保関)の「諸手船(もろたぶね)神事」が3日あり、冷たい雨が降る中、氏子たちが美保関港を舞台に、2隻の船で勇壮な時代絵巻を繰り広げた。
 神事は、オオクニヌシが国譲りの可否を息子のコトシロヌシに問うために早船で使者を送ったという言い伝えが由来。2隻の諸手船に9人ずつ氏子が乗り込んで競走し、五穀豊穣(ほうじょう)や大漁を祈願する。
 2隻は、対岸の客人(まろうど)社に向かってこぎ出し、拝礼。引き返して岸まで競争し、到着すると「ヤーヤー」と威勢よい声を掛けながら、櫂(かい)で海水を掛け合った。
 初めて参列した山西邦雄さん(82)=広島市安佐北区=は「迫力があって感動した」と話した。
新型コロナウイルスの感染防止のため、町民が踊りながら町内を練り歩くホーライエッチャは中止した。
 (広木優弥)