教室に展示されたダイナミックな作品に見入る来場者=出雲市乙立町、旧乙立小学校
教室に展示されたダイナミックな作品に見入る来場者=出雲市乙立町、旧乙立小学校

 山陰両県の芸術家でつくる二紀会山陰支部(佐田尚穂支部長)の特別展が27日、出雲市乙立町の旧乙立小学校で始まった。昨年3月に閉校した校舎のノスタルジックな雰囲気が漂う中、独創的な作品が来場者の目を引いている。10月18日まで。

 同支部は毎年夏に島根県立美術館で展覧会を開催するが、今夏は新型コロナウイルスの影響で中止とした。発表の場を設けるため、乙立地区の自治協会や旧乙立小利活用等検討委員会の後援を受け、「3密」を避けた小規模な展示を企画した。

 会場には廃線後の旧JR三江線や廃屋を描いた油絵、さびで風情を出した鉄の彫刻といった10人が寄せた作品30点が並ぶ。

 飛行機の窓から下界を見下ろした風景を描いた「何処(いずこ)へ2」(130号)は、出雲市上空をモチーフにしたダイナミックな作品に仕上げている。

 山陰中央新報文化センター益田教室で油絵講座を受け持つ佐田支部長(67)=益田市横田町=は「廃校が作品とうまく溶け合い、親しみやすく見える。ぜひ来場してほしい」と呼び掛けた。

 開催は平日午後1時~同6時、休日は午前10時~午後6時。火曜と木曜は休み。入場無料。