大作「翼龍」を解説する浅野天童さん(左端)
大作「翼龍」を解説する浅野天童さん(左端)

 山陰中央新報文化センター松江教室の講座「筆づかいの基本を学ぶ」で講師を務める書家の浅野天童さん(65)=松江市西川津町=が16日、県立美術館(松江市袖師町)で初の個展を始めた。迫力ある書の数々が、訪れる愛好家をうならせている。21日まで。入場無料。

 浅野さんは公益財団法人・独立書人団審査会員で、書の道を歩み始めて40年目の節目に、集大成を多くの人に見てもらおうと個展を企画した。会場には筆をひねりながらダイナミックに表現する「絞転(こうてん)」という方法を使い、過去に仕上げた44点と新作36点を展示している。

 新作「翼龍」は縦3メートル、横4・5メートルの大作。中国・漢代のレリーフを実際に見た上で、絞転を駆使して龍のひげや翼を大胆に描き上げた。

 浅野さんは「気合や迫力が伝わる作品があれば、穏やかに辛抱強く書いた作品もある。絞転の書を見てほしい」と呼び掛けた。来場した河本澄子さん(85)=安来市新十神町=は「大作を見て、心から書が好きなことが分かった。素晴らしかった」と話した。