車内で調理した藤田焼きそばを容器に移す妹尾幹次さん=出雲市今市町
車内で調理した藤田焼きそばを容器に移す妹尾幹次さん=出雲市今市町

 学生や家族連れに人気で、出雲のソウルフードとも言われた「藤田お好み焼き屋」(出雲市今市町)の焼きそばが2001年の閉店後、店があった出雲市中心部の飲食・商店街で再び注目を集めている。店主公認で再現した「藤田焼きそば」を05年から自店メニューにする男性飲食店主がキッチンカーを2月上旬から繰り出し、昔懐かしい味を伝えている。


 男性は出雲市駅から西約1キロの場所で、お好み焼き店「紫陽彩(あじさい)」(出雲市塩冶有原町5丁目)を営む妹尾幹次さん(62)=出雲市下横町。


 「新型コロナウイルスの影響で客足が遠のく出雲市駅周辺の活性化に役立ちたい」と発案。黄色いキッチンカーで木~土曜日の午後9時から3時間、駅北口から市役所に向かう大通り沿いで、甘い独特な匂いを漂わせる。


 「あっさりとした味」という藤田焼きそばは、ソース焼きそば。もやしやキャベツ、肉・魚介類といった具材と細麺を特製ソースで焼き上げる。


 藤田お好み焼き屋があった場所に近く、代官町の飲食店でうわさを聞き立ち寄るオールドファンが多い。同市大社町中荒木の吉田伸二さん(72)も「高校時代に仲間とよく大盛りを食べた。なつかしい味」と青春時代を振り返る。


 妹尾さんは「夜の街も活性化しなければ地域経済も潤わない。自分が成功すれば後に続く人も出る」と期待し仕事に打ち込む。