インド人に日本語を教える武藤愛さん=インド・ケララ州、コチ理工大(武藤さん提供)
インド人に日本語を教える武藤愛さん=インド・ケララ州、コチ理工大(武藤さん提供)

 「いつ戻れるのか」―。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、インド入国管理局が日本人に発行されたビザを無効にしたことを受け、インド・ケララ州のコチ理工大で日本語を教える島根大特任助教の武藤愛さん(36)が、インドに戻れなくなっている。IT人材の受け入れ促進に向け中海・宍道湖・大山圏域市長会から派遣され、一時帰国中だった武藤さんは「早くインドに戻りたいが、どうなるのか」と困惑している。

 武藤さんは昨夏にインドへ渡り、圏域内のIT企業への就職につなげようと、現地の学生に日本語や日本文化を教えている。

 日本で業務があったため、2月末に一時帰国。今月下旬には再びインドに向かうはずだったが、就労ビザが使えなくなり、松江市などで予定していたインド人学生のインターンシップ(就業体験)も中止となった。

 大学の授業は一区切りついており、すぐに支障が出るわけではないが「この先の予定が立てられない。インドに荷物を置いてきてしまい、生活用品もほとんどない」と不安を募らせる。

 ビザの再取得をするため、雇用証明などの原本を現地から取り寄せ、インドの友人を通して情報を集めている。「まだ分からないことも多いので、情報を集めつつ、やれることからやるしかない」と語った。