「松江市民に地元への愛着と誇りをより増してもらえる企画展をするため、調査研究に努めたい」という松江歴史館学芸員の藤岡奈緒美さん=松江市殿町
「松江市民に地元への愛着と誇りをより増してもらえる企画展をするため、調査研究に努めたい」という松江歴史館学芸員の藤岡奈緒美さん=松江市殿町
松江歴史館の企画展に展示する絵画の状態を点検する藤岡奈緒美さん=松江市殿町
松江歴史館の企画展に展示する絵画の状態を点検する藤岡奈緒美さん=松江市殿町
「松江市民に地元への愛着と誇りをより増してもらえる企画展をするため、調査研究に努めたい」という松江歴史館学芸員の藤岡奈緒美さん=松江市殿町 松江歴史館の企画展に展示する絵画の状態を点検する藤岡奈緒美さん=松江市殿町

学芸員 
藤岡(ふじおか) 奈緒美(なおみ)さん(松江市殿町)

 城下町・松江(まつえ)の歴史(れきし)と国宝(こくほう)に指定される松江城天守(てんしゅ)ゆかりの資料(しりょう)などを収蔵(しゅうぞう)、展示(てんじ)する松江歴史館(同市殿(との)町)で、2016年から学芸員を務(つと)める藤岡奈緒美(ふじおかなおみ)さん(28)。「市民の宝(たから)である歴史資料や美術(びじゅつ)作品を守っていく使命があると感じています」と話します。

 学芸員は、博物館や科学館、美術館、動物園、水族館など各種施設(しせつ)で、資料の収集(しゅうしゅう)や整理、調査(ちょうさ)研究と保管(ほかん)・保存(ほぞん)に加え展示などを行うのが主な仕事。勤(つと)める施設に応(おう)じた専門知識(せんもんちしき)も必要で、仕事の成果がその施設の価値(かち)や質(しつ)を高めます。

 藤岡さんは北海道出身。中学時代に日本史の教科書に出てくる美術作品を見ることが好きになり、大学で江戸時代の絵画を勉強。「日本美術に関わる仕事がしたい」と、学芸員の資格(しかく)を取り、大学院在学(ざいがく)中に松江歴史館での仕事に就(つ)きました。

 松江は大名茶人の松平不昧(まつだいらふまい)や南画家(なんがか)の池大雅(いけのたいが)を通じて知っていたものの、初めて訪(おとず)れた地。「地元のことを一から勉強しなければならない苦労はありますが、北海道出身だからこそ、お城の残る歴史ある街並(まちな)みは特別なものだと感じています」。さらに、調査研究には終わりがなく、進めれば進めるほど分からないことも増(ふ)えていくことが、学芸員のやりがいや苦労でもあると感じています。

 16日には、自身が担当(たんとう)する企画(きかく)展が始まります。数年前から企画を練り、出品交渉(こうしょう)や図録作成などをしてきたもので、準備(じゅんび)は大詰(づ)め。今後も、「地元の皆(みな)さんに松江への愛着と誇(ほこ)りをより感じてもらえるような企画展をしたい。そのために調査や研究に努めたい」と、学芸員としての抱負(ほうふ)を話しました。

みなさんへ
 自分が好きなことやものの「本物に接(せっ)する」機会をつくることが大切です。本やインターネットで得(え)る情報(じょうほう)だけでなく、実際(じっさい)に見に行って体験してみることを、皆(みな)さんの年頃(としごろ)からやってみたらいいですね。職業(しょくぎょう)選びは急ぐことはなく、好きなことのどこが、なぜ好きなのかを友達や信頼(しんらい)する大人に話してみるのもいいと思います。