患者に薬の副作用などを説明する福間宏薬剤師=出雲市塩冶神前1丁目、ファーマシィ薬局しまね医大前
患者に薬の副作用などを説明する福間宏薬剤師=出雲市塩冶神前1丁目、ファーマシィ薬局しまね医大前

 がん患者に対して、専門的な知識を持った薬剤師が医療機関と連携しながら薬の管理をアドバイスする「専門医療機関連携薬局」に、出雲市塩冶神前1丁目のファーマシィ薬局しまね医大前が山陰両県で初めて認定された。飲み薬で抗がん剤治療を受ける患者や家族を、暮らしにより近い所でサポートする。

 厚生労働省は2021年8月、患者が自分に適した薬局を選べるよう、機能別の薬局認定制度を始めた。

 同薬局は、日本医療薬学会の専門薬剤師の資格を持つ福間宏薬剤師(67)を中心に患者をサポート。福間さんの古巣である島根大医学部付属病院(出雲市塩冶町)などのがん診療連携拠点病院などと治療や服薬の情報共有ができる▽専門学会が認定する専門性の高い薬剤師を配置する|といった要件を満たし、島根県知事の認定を受けた。

 患者にとっては、がんに詳しい薬剤師が対応し、病院との連携も図られていることで服薬だけでなく、治療全般の悩みについて相談しやすい利点がある。

 例えば「食事が取れない」などの相談があれば、医療機関と協議しながら、他の薬剤の使用を提案。副作用が特に強い薬を処方する場合には、患者の体調を電話で確認する。患者が在宅医療に移るときには、在宅訪問を行う他の薬局と治療方針や服薬状況を共有する。薬局内に個室があり、薬を渡す際には、患者や家族からの質問に対応する。

 福間さんは「薬の面だけでなくがん患者や家族の心の葛藤に寄り添い、不安を解消できるような役割を果たしたい」と話した。
      (平井優香)