松江地方裁判所
松江地方裁判所

 国の新型コロナウイルス対策の持続化給付金をだまし取ったとして詐欺罪に問われた東京都港区、元慶応大生で会社員の被告(23)の判決公判が30日、松江地裁であり、畑口泰成裁判官は懲役3年(求刑懲役5年)を言い渡した。

 畑口裁判官は判決理由で、被告は「コンサルタント料」として詐取した金額の一部を受け取る方法で犯行に及んだと指摘。主犯格の共犯者に比べても、関与の度合いは著しく低いとはいえないとした。

 また、親族がプロ野球界で高名な存在だったことで劣等感を抱え、自力で成功しようと犯行に至った経緯も「動機に酌量の余地はない」と指弾した。

 一方、起訴内容を認めて反省し、被害金のうち1千万円を弁済済であることなどを考慮した。弁護人は控訴について「取材対応しない」とした。

 判決などによると、被告は知人らと共謀し、2020年7月、コロナの影響を受けた個人事業主を装い、虚偽の事業収入などを申告し、給付金計1100万円をだまし取った。

 被告はプロ野球南海(現ソフトバンク)監督を務めた故鶴岡一人氏の孫で、慶大野球部で活動していた。