紙製のひな人形を乗せた桟俵を流し、手を合わせる女児=鳥取市用瀬町用瀬、千代川
紙製のひな人形を乗せた桟俵を流し、手を合わせる女児=鳥取市用瀬町用瀬、千代川

 3月に記録すべき無形民俗文化財に選ばれた鳥取市用瀬町の伝統行事「用瀬の流しびな」が14日あった。新型コロナウイルスの影響で観光イベント的な開催は昨年に続き見送られたが、地元住民が千代川に紙製のひな人形を流し、無病息災を祈った。


 江戸時代から続くとされ、紙製の男女一対のひな人形やツバキ、桃の花などを、わらで編んだ桟俵に乗せて流す。昭和後期以降、観光イベント化が進み、例年だと鳥取県内外のアマチュアカメラマンなど5千人超の見物客でにぎわう。


 断続的に雨が降る中、地元の小学生や園児、親子連れが川辺に降りて、桟俵を川に浮かべ手を合わせた。同市用瀬町古用瀬の小屋田桜ちゃん(5)は「元気に過ごしたい」と話し、母の加奈子さん(38)は「明るく前向きに健康に育ってほしい」と願った。