最近、テレビ、とりわけ公共放送の意義を改めて考えさせるニュースが続いている。

 日本の公共放送であるNHKでは、この4月、大幅な編成替えが行われて、長年親しまれてきた番組のいくつかが姿を消した。また、一部報道では、国民的な番組と言える『紅白歌合戦』のあり方を含めて、さまざまな検討がなされているとも伝えられている。

 海の向こうのイギリスでは、世界の公共放送の「雄」とも言えるBBCをめぐって議論が活発化している。政権によって、長らくBBCを支えてきた「受信料」(ライセンス・フィー)のあり方を抜本的に見直す提言が行われている。行く先は見通せないが、イギリスの動向は日本の議論にも影響を与えざるを得ないだろう。

 NHKやBBCといった公共放送のあり方が問われている背景には、言うまでもなくメディア状況の激変がある。インターネット上の無料の動画や、有料の配信サービスの発達によって、特に若い世代を中心に地上波テレビを見ないという傾向が強まってきている。そんな中、とりわけ、受信料収入によって支えられている公共放送のあり方や意義が再検討されるのは時代の趨勢(すうせい)とも言えるだろう。

 私としては、時代が変わっても...