「裁判所書記官の仕事は責任が重い分やりがいがある」と話す中村千晶さん
「裁判所書記官の仕事は責任が重い分やりがいがある」と話す中村千晶さん
書記官として黒い職服を着て法廷に臨む中村千晶さん=松江市母衣町の松江地方裁判所
書記官として黒い職服を着て法廷に臨む中村千晶さん=松江市母衣町の松江地方裁判所
「裁判所書記官の仕事は責任が重い分やりがいがある」と話す中村千晶さん 書記官として黒い職服を着て法廷に臨む中村千晶さん=松江市母衣町の松江地方裁判所

裁判所書記官
 中村(なかむら) 千晶(ちあき)さん (松江市母衣町)

 裁判所(さいばんしょ)といえば、裁判官(さいばんかん)が思い浮(う)かびますが、法廷(ほうてい)は裁判手続きのプロの書記官(しょきかん)がいないと開けません。事務(じむ)官や家庭裁判所調査(ちょうさ)官とともに重要な役目を担(にな)います。松江(まつえ)地方裁判所(松江市母衣(ほろ)町)の刑事部(けいじぶ)書記官、中村(なかむら)千(ち)晶(あき)さん(28)は、書記官の仕事を「適正(てきせい)な手続きを段取(だんど)りよく行い、早く判決に導(みちび)くことがやりがいです」と話します。

 裁判には、人と人、会社など私(し)人(じん)同士(どうし)の争いを解決(かいけつ)するための民事訴訟(そしょう)と、犯罪行為(はんざいこうい)をした人や組(そ)織(しき)に刑罰(けいばつ)を科すか、どのような刑にするかを判断(はんだん)する刑事訴訟があります。

 書記官は、法令(ほうれい)や過去(かこ)の判例(はんれい)を調べるとともに法廷で行われた手続きを記録し調書を作ることが大きな仕事で、調書は、行われた手続きを公(おおやけ)に証明(しょうめい)する唯一(ゆいいつ)のものです。

 中村さんは書記官になり4年。最初の2年は民事部に所属(しょぞく)、3年目から刑事部に移(うつ)りました。

 弁護士(べんごし)を付けずに手続きができる民事裁判では、法律(ほうりつ)に詳(くわ)しくない人に手続きを説明することも。そのときは「一方が有利になる助言はしないよう、内(ない)容(よう)を考えながら話します」。

 刑事裁判では、裁判官と検察官(けんさつかん)や弁護人など、事(じ)件(けん)関係者との橋渡(わた)し役となって進行に関する情(じょう)報(ほう)を集めます。証人(しょうにん)が多数になる裁判では、円滑(えんかつ)に裁判が進むよう事件関係者や証人とも調整しながら、証人の出廷(しゅってい)を確保(かくほ)します。

 裁判がある日、中村さんは裁判官と同じように黒い職服(しょくふく)を着て法廷に臨(のぞ)みます。裁判中は、裁判官や裁判員が並(なら)ぶ法壇(ほうだん)の一段下の席に座(すわ)り、検察官の起(き)訴状朗読(そじょうろうどく)や被告人(ひこくにん)の罪状認否(ざいじょうにんぴ)、証拠(しょうこ)調べなど、法廷でのやりとりを記録していきます。

 中村さんは、中学時代に見た法廷ドラマがきっかけで書記官の仕事に興味(きょうみ)を持ち、裁判所に入りました。「将(しょう)来(らい)は家事事件や少年事件、会計など事務局(じむきょく)の仕事もし、広い視野(しや)を持った人になりたい」と抱(ほう)負(ふ)を話しました。

 

★メッセージ
 私(わたし)はあこがれから裁判所(さいばんしょ)に入り、書記官という仕事に就(つ)きました。将来の働いている自分の姿(すがた)を思い描(えが)き、どんな自分でありたいかを考えて仕事選びをしてほしいですね。裁判所は働きやすく、書記官の仕事は責(せき)任(にん)が重い分、やりがいがあるので、仕事にやりがいを求める人におすすめです。