夏の高校野球島根大会は6月17日に組み合わせが決定し、いよいよ激戦へのカウントダウンが始まった。前回のコラムで大会の展望を紹介したが、組み合わせの決定を踏まえ、コータの野球ざんまい第20回は、スポーツライターの井上幸太氏が、各シード校が振り分けられた4ブロックごとに、注目の対戦や、大会を彩るトピックスを紹介する。

シード校どう決まった?

 シード校は上から順に立正大淞南、益田東、大東、石見智翠館に決まった。

夏の島根大会の組み合わせ

 立正大淞南は、秋春優勝、秋の中国大会1勝、山陰大会優勝で群を抜くシードポイントを稼ぎ、第1シードを獲得。初戦から決勝までの全試合を、今大会のメイン会場で、学校所在地である松江市の松江市営野球場で戦えるという“地の利”、暑さ対策が重要になってくる中、初戦は午前9時、3回戦以降は10時開始の、比較的気温が上昇しにくい第1試合で戦える大きなメリットを手にした。

立正大淞南は、下級生投手の活躍もあり山陰大会を制覇。圧倒的なシードポイントで第1シードを獲得した
山陰大会で好投した2年の日野勇吹(立正大淞南)

 第2シードは益田東。秋春連続3位だけでなく、ポイントが大きい春の中国大会で1勝を挙げたことから、立正大淞南に次ぐシードポイントを稼いだ。

 秋8強、春4位の大東と、春準優勝の石見智翠館は、春の県大会終了時点ではポイントが同点。その後、大東は中国大会で、石見智翠館は山陰大会でそれぞれ1勝を挙げたが、中国大会での勝利の方がより多くポイントが入るため、大東が第3シードに浮上した。
 

 仮に両校が春の県大会以降の上位大会において未勝利でポイントが並んでいた場合、春の県大会の戦績でシード順位が決まるため、第3シードに石見智翠館、第4シードに大東と、順位が入れ替わっていた。

 わずかな差で入れ替わったシード順位が、大会を占う上での“綾”となるかもしれない。

6月17日にあった抽選会の様子

 ここからは、各シード校が属するブロックごとに、深堀していこう。立正大淞南のブロックをA、石見智翠館のブロックをB、益田東のブロックをC、大東のブロックをDとする。

注目の開幕戦、リベンジマッチ実現の可能性も Aブロック

 第1シードの立正大淞南と初戦を戦うのは、5月の石見地区大会で準優勝するなど、打力に定評のある明誠。この両校の共通項になるのが、神奈川の名門・横浜だ。

 昨年に公開したコラム第6回でも触れたように、現在の立正大淞南の根幹となっているのが、横浜OBで、1998年の春夏連覇達成時に母校でコーチを務めていた田中謙二前監督の野球。2007年に急逝した後も、部長としてタッグを組んでいた太田充監督が指導を踏襲し、現在に至っている。

 一方、明誠は2017年4月から横浜OBの小川龍馬コーチが...