今は激動の時代なので、どうやって生きて行こうかと悩むことも多いように思う。変化に適応しなければと、気ばかり焦って、かえっていろいろうまくいかなくなることもあるのではないか。

 そんな時に参考になる人がいる。解剖学者の養老孟司さん。2003年に出版された『バカの壁』が450万部を超えるベストセラー、ロングセラーとなり、今や「国民の教師」とでもいうべき存在になった養老先生。「養老孟司」という生き方が、これからの時代において大いに参考になると考えられる。

 私は、1997年に自分の脳科学研究の原点とも言える『脳とクオリア』を出版した際に養老先生に書評していただいて以来、ずっとお付き合いが続いている。圧倒的に賢く、素敵な人であり、教えていただくことは数限りない。

 養老先生というと、特別な人だというイメージがあるかもしれない。どんなことでも、...