6月から全国的に猛烈な暑さが続いている。一方、私が現在、勤務している診療所がある北海道には前線が停滞し、梅雨さながらの雨模様の毎日だ。局地的な豪雨も発生している。「最近の6月はだいたいこうですね、北海道には梅雨がないというのは昔の話です」と地元の人が言っていた。これを「気候変動」と言わずしてなんと呼べばよいのか。

 『肥満と飢餓――世界フード・ビジネスの不幸のシステム』などの著書があるテキサス大学教授のラジ・パテルは昨年、アフリカのマラウイのひとりの女性にカメラを向けるドキュメンタリー映画を作った。その作品『The Ants & the Grasshopper(アリとキリギリス)』でアフリカの農業改革に取り組むアニタ・チタヤは、...