日本に復帰して半世紀がたった沖縄県では、米国統治時代からバスケットボールが人気だ。公園などで気軽に楽しめる環境があり、ジュニア世代の実績は輝かしい。男子Bリーグでは琉球ゴールデンキングスが屈指の人気と実力を誇り、来年の男子ワールドカップ(W杯)の試合も行われる。独自の進化を遂げ、花開いた沖縄のバスケット文化に迫った。(共同通信=長谷川大輔、桑原雅俊、木村督士)

 ▽米軍基地を通じ「本場」の影響

 「(軍の駐留で)米国の人たちが住んでいた現実がある。そのバスケット文化が沖縄にしみ出してきた歴史がある」。Bリーグ琉球の元取締役で地元財界の一員として支えた白石武博さん(59)は語る。米軍基地を通じ、競技の「本場」の影響を強く受けてきた。

 日本に復帰した1972年頃、既にバスケットは身近なスポーツだった。沖縄県協会の日越延利専務理事(66)によれば「米軍からボールの提供を受けた」。各地の公民館にはガジュマルの木の柱に鉄の廃材をくくりつけるなどした簡易なリングが作られ、そのボールで子どもたちが遊んだ。

 体育館など施設の整備は遅れていたが熱意ある指導者も多く、競技は盛んだった。レベル向上に一役買ったのが、...