女性で初めて受ける将棋のプロ棋士編入試験に向けて、意気込みを語る里見香奈女流四冠=6日午前、大阪市の関西将棋会館
女性で初めて受ける将棋のプロ棋士編入試験に向けて、意気込みを語る里見香奈女流四冠=6日午前、大阪市の関西将棋会館

 女性で初めてプロ棋士編入試験を受ける里見香奈女流四冠(30)=出雲市出身=が6日、大阪市の関西将棋会館で記者会見し、「強い方々と戦いたい」と受験に踏み切った理由と意気込みを語った。試験は新人の棋士5人と対戦し、3勝すれば晴れて棋士となる。1局目の相手は徳田拳士四段(24)で、8月に指される予定。

 将棋のプロは、棋士と女流棋士がいて制度が異なる。これまで棋士は男性しかおらず、女性初の棋士を目指す。

 受験資格を得た5月当初は、「あまり前向きではない」と判断を保留していたが、6月24日に受験する意思を表明。「自分の力がどこまで通用するのか、挑戦したいという気持ちが出てきた」と理由を説明した。

 以前も、棋士の資格獲得に挑んだことがある。2011年、棋士養成機関の奨励会1級の編入試験に合格。その後、女性で初めて最高段位の三段まで昇ったが、18年に年齢制限のため退会した。

 いったんは棋士になることをあきらめたが、再び夢の実現に向けて踏み出す。里見女流四冠は「奨励会のときは棋士になることだけ考えていたが、今はそうではない。少しでも棋力向上を目指したい」と話した。

 女性初という点で注目されていることには「大変うれしいと思うと同時に、女性初ということが珍しくないようになればいいなと思う」と述べた。

 試験は、8月から1カ月に1対局ずつ実施される。

 里見女流四冠は5月27日の第48期棋王戦コナミグループ杯(山陰中央新報社主催、大塚製薬協賛)の予選決勝で勝利し、編入試験の受験資格を得た。
      (佐貫公哉)