岐阜県可児市の「愛岐カントリークラブ」が、40代の日本人男性の入会を拒否した。理由は「元外国籍だから」。男性は精神的苦痛を受けたとして、慰謝料など330万円の損害賠償を求める訴訟を津地裁四日市支部に起こした。男性は「出自を理由にした不当極まりない差別だ」と非難するが、過去には裁判所がクラブ側の「私的自治」を認めたケースもある。出自や性別などによる会員の選別を続けているクラブは今も多いとされ、業界関係者らは訴訟の行方を注視している。(共同通信=三木敢太)

 ▽プライドがズタズタになった

 提訴したのは三重県桑名市に住む男性。取材すると「これまでの人生で一番の差別を感じた。法的に認められた日本人なのに…」と話し、悔しさをあらわにした。

 事の経緯はこうだ。

 男性は元韓国籍で2018年に日本国籍を取得。今年2月11日、愛岐カントリークラブのメンバーに誘われ、このゴルフ場でプレーした。16日にはメンバーの男性らとともに、入会希望者を対象にした「視察プレー」にも参加。その後、戸籍謄本や印鑑証明書、入会申込書、反社会勢力に該当しないことを約束する「誓約書」などを提出して入会を申し込んだ。

 ところが20日、クラブ側から電話が。元外国籍であることを理由に...