コンビニ内に6千タイトルの本や雑誌が並ぶ書店売り場=江津市敬川町、ローソン江津敬川店
コンビニ内に6千タイトルの本や雑誌が並ぶ書店売り場=江津市敬川町、ローソン江津敬川店

 コンビニ大手ローソン(東京都)が7日、江津敬川店(江津市敬川町)に書店併設型の新業態「LAWSONマチの本屋さん」を導入し、リニューアルさせた。出版取次大手の日本出版販売(同)と提携した店舗で、西日本で初出店。書店の少ない地域で9千冊をそろえ、弁当など食料品と合わせた購入で客単価向上をねらう。

 江津市内は書店が2店舗(地元店、チェーン店)と少なく、ローソンと地元のフランチャイズオーナーが出店を決めた。江津敬川店の店舗を建て替え、売り場面積を228・63平方メートルへ従来の2倍に広げた。

 本売り場はコミックが最も多く6300冊。小説や児童書、高齢者向けの健康関連本やパズル雑誌もある。一般的な書店と同様に本の注文や定期購読、図書カードの利用もできる。
 来店した江津市都野津町の西田万里子さん(70)は「本を買うときは浜田まで行っていた。品ぞろえも多くてうれしい」と喜んだ。

 新業態の出店は愛知、埼玉両県に次いで3店目で、24年度までに全国100店舗に拡大する計画。ローソン書店併設担当の柳下洋徹さんは「1店舗あたりの客数は全国で鈍化傾向にあり、客数と共に客単価を上げる狙いがある。山陰両県でもトライしたい」と話した。
      (森みずき)