新型コロナウイルスの重症患者を受け入れる「大阪コロナ重症センター」(大阪市)に派遣されていた鳥取大医学部付属病院救命救急センター看護師の池嶋一也さん(32)が10日、米子市西町の同病院で報告会を行った。防護服を着た状態での看護の苦労や逼迫(ひっぱく)した現地の医療状況を語った。
 池嶋さんは、大阪府守口市出身でコロナ重症患者の看護経験があったため4月22日から今月6日まで派遣された。現地では、患者が次々と運び込まれ、約30床の病床は派遣の数日後に満床となった。防護服に医療用マスクや手袋を付けての業務は「暑いし息苦しい。患者の体位変換をするのは重労働だった」と話した。
 重症センターは、入院先が見つからない患者を受け入れる待機ステーションが隣接していた。常に救急車が運ばれる状況に「想像以上に医療が逼迫していた。入院先が見つからず苦しんでいる人がいると思うと歯がゆかった」と振り返った。
 池嶋さんは「鳥取はまだ患者が少ないが、大阪のようになる可能性はゼロではない。みんなで協力して感染拡大を防いでほしい」と訴えた。
                           (坂本彩子)...