トーチを手にして歩く入所者を支える斉藤憲嗣さん(中央後方)=江津市和木町、よろこぼう屋マンション
トーチを手にして歩く入所者を支える斉藤憲嗣さん(中央後方)=江津市和木町、よろこぼう屋マンション

 東京五輪聖火リレーのランナーとして走った浜田市の男性が17日、江津市和木町のサービス付き高齢者向け住宅「よろこぼう屋マンション」に、実際に使ったトーチを持ち込み、入所者にランナー体験をしてもらった。新型コロナウイルス禍で制約の多い生活を続けるお年寄りは金色のトーチを手にして笑顔を見せた。

 男性は浜田市相生町の会社役員、斉藤憲嗣さん(48)で、聖火ランナーに選ばれて15日に同市内を走った。自らが代表を務める同マンションのお年寄りに「オリンピックを少しでも感じてもらいたい」と企画した。

 入所者約20人が順番に、桜をモチーフにした長さ約70センチ、重さ約1キロのトーチを掲げ、手を振りながら施設内を歩き、職員が記念撮影した。林藤枝さん(90)は「一生に一度の体験で感動した。光栄に思う」と喜んだ。

 斉藤さんは「コロナで気がめいるような日々が続いており、お年寄りの不安やストレスが和らぐきっかけになればうれしい。医療や介護従事者にも元気を届けたい」と話した。
      (福新大雄)