企業のリスク管理の在り方について説明するスディール・ジャイスワル氏=松江市西川津町、島根大
企業のリスク管理の在り方について説明するスディール・ジャイスワル氏=松江市西川津町、島根大

 三菱マヒンドラ農機(松江市東出雲町揖屋)の最高財務責任者(CFO)で、インドの農機大手のマヒンドラ・アンド・マヒンドラ(M&M)出身のスディール・ジャイスワル取締役副社長(52)が5日、松江市西川津町の島根大で講演した。豊富なビジネス経験を基に企業のリスク管理の在り方を語った。

 学外講師から海外事情や国際協力の在り方を学ぶセミナーで、同氏は、1千万円の金型機械の導入を例に生産性やメンテナンス費用などの投資のリスク要因を挙げ、「リスクの可能性を感じながら、発生確率を計りかねたものが本当に怖い」と指摘。

 「グローバル化で社会や経済構造が複雑化しリスク要因と種類は増える」と強調し、多彩な要因は互いに関連し合うとして、リスクを客観的に評価する企業戦略の大切さを説いた。

 中海・宍道湖・大山圏域市長会と経済交流に関する覚書を交わすインド・ケララ州の学生や、島根大の教員、学生ら20人が聴講。同州のSCMS工業技術大4年のジョージ・マーティーン・トータンさん(21)は「グローバル経営のリスク管理の複雑さが学べた」と話した。

 ジャイスワル氏は三菱マヒンドラ農機がM&Mと資本提携した2015年に副社長兼CFOに就いた。3月末で退任する。